2018年9月4日火曜日

マニュアルとスタッフ(その2)

その1のつづきです。
その1の記事は、こちら

マニュアルを読まない人の中に、マニュアルをそもそも無視するタイプの人がいます。 

このタイプの人の大半は、「③マニュアル以外のことをスタッフがしたがる場合」と共通します。これが、ひじょ~うにたちが悪いです。

〉マニュアル通りにやらないことが仕事ができることと勘違いしている

先に断っておきますが、私は、マニュアル原理主義者ではありません。

マニュアルは、定常作業における指針であって、イレギュラーの場合、マニュアルの記載通りにすると明らかに危険である場合などは臨機応変に動く必要がありますからね。いわゆる機転を利かす”というものです。

でも、定常作業について、マニュアル逸脱することは、機転が利いた行動とは言いません。ただの、”仕事荒らし”、です。

ハンバーガーチェーンにおいて、スタッフによって味が違うとか、料が違うということはないと思います。これは、属人性による品質の差異を起こさないためにマニュアルによる管理がなされているからです。

試験監督についても同じです。
教室によって案内が違う、条件が極端に違うということはあってはなりません。
もっとも、人が人をに対して、目に見えないものを提供するとなると、難しい一面がありますが、少なくとも、マニュアルが想定していることについては、属人性に左右されてはならないのです。

属人性に左右されない品質の意味を、マニュアル通りやらないタイプの人はわかっていないことが多く、自分は、機転が利き、仕事ができる人間だと思っていることが多い
ので、非常に厄介です。

>マニュアル逸脱行為は、周りを疲弊させる

言うまでもなく、仕事は、一人でするものではありません。
周りの人間がいます。お互い他人である以上、以心伝心ではなく、情報共有するということは、仕事の基本です。(とはいえ、エスパー案件って結構あるから困るんですが)

突発のマニュアル逸脱行為は、情報共有がなされないまま行われることがしばしばです。先日携わらせていただいた試験のメイン監督さんがこのタイプでして、補助の私ともう一人の女性は、彼にふりまわされ非常に疲れました。

こうなってしまうと、補助の人間は、マニュアル記載の内容と、メイン監督の思い付きの二通りの対応をしなければなりません。
二重の仕事をする必要がでてしまいます。

これは、仕事のできる人間のやることとは到底思えません。

>労働力を安売りしてしまう。

マニュアルは、仕事の内容です。
それを前提に、報酬が決められ労働時間が決められています。

マニュアル逸脱するということは、本来、雇用側が想定している仕事以外のことを、対価なしに行うことになるわけで、自ら労働の価値を下げることになってしまいます。
 
また、自分だけなら良いかもしれませんが、内容違いの仕事を他者に強要するとなれば、「話が、違う」内容の仕事を強要することになります。
いうまでもなく、仕事は一人でするものではありません。自分だけがかぶれば済むと話になるわけがありません。

他人に、報酬に見合っていないことをさせる。業務を委託した側が想定していない仕事をただでさせる。

これが仕事ができる人間のすることでしょうか?

>マニュアルが現場にあっていないなら、マニュアルを改訂すればいい。

自分マニュアルにしてしまう人の言い分の中に、マニュアル通りにすると都合が悪いという人もいるでしょう。

それならば、マニュアルを改訂すればいいのです。

マニュアルの不具合を報告して、マニュアルの改訂を促す、これがまともなフローです。そうは思いませんか?

次回は、マニュアル自体に問題があるケースについて話ができればと思います。

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