仕事について、いわゆる労働問題について、現場サイドから思ったことを、綴ろうかと… おじさんは、ただ、もっとスマートに仕事を片付けたいんです。たかが仕事なんだからさぁ~ 最近、放置気味ですが、少しずつ復活させます。
2013年12月28日土曜日
秋葉原の事件
もう何年になるんでしょう?、秋葉原の連続殺傷事件
容疑者が、非正規労働者だったこと、事件前、派遣先企業でトラブルを起こしていたという事から、非正規問題と一緒に扱った人がいたこと、一緒に扱おうとしていた報道があったことを覚えていますか?
その最たるものが、フリーター全般労働組合の労働貴族、労働ヤクザ。
さすがに、その時の会見動画は、もうYouTubeに上がっていないと思いますが、皆さんは、どう思いましたか?
私は、確かに、引き金になったかもしれません。
ですが、基本的には、容疑者当人の問題だと思います。
ですから、この事件を非正規労働問題と結びつけて考えるのは、ナンセンスと考えていました。
世の中、通り魔だらけになってしまいますからね。
まぁ、みんな苛立っているのはわかりますけど。
ですが、当時、そう考えない非正規労働者も、かなりいたのです。
今もそう思っているんでしょうかね?
事件当時、mixiの非正規労働者コミュで、
「みんなで秋葉原に集まって、献花して、非正規労働者の待遇改善を訴えよう」という呼びかけをした人がいました。
それに呼応する馬鹿者たち(おっと、失礼)に、反論した人たちがいたのだが、叩かれまくってしまいました。叩かれた人たちの中に、私も含まれているのですが…。
彼らの主張を要約すると
「非正規労働者は、低収入で生活が苦しい、だから、今回の事件もそれが背景にあり、容疑者には、同情する。だから、こういう事件を起こさせないためにも、強く自分たちの境遇を訴える必要がある」
中心になって、反論した人の主張
「非正規だろうと何だろうと、通り魔が正当化されるわけがない」
私の主張
「そんなことをしても何の意味もない、むしろ、逆効果だ。
私たち非正規労働者は、通り魔予備軍、犯罪者予備軍ですと言って歩くようなもの。そんな奴に高い報酬を払う会社がどこにある?自分たちで自分たちの首を絞めるような行動は、やめてほしい」
これに対して、
「非正規社員が起こす犯罪は増えているの!訴えるのは当然」と言ってきた奴がいました。
まぁ、これ以上馬鹿と議論をしても無駄なので(おっと失礼)、主だって反論していた方とほぼ同時に私もそのコミュは離れました。たかだか、mixiですし、次元が低すぎるので(笑)。
***************
ところで、最後の発言「非正規労働者が引き起こす犯罪は増えている」のくだり。
本当にそういえるのでしょうか?
「増えているかどうか」は、印象で言うのではなく、ちゃんと数字で示さなければなりません。
感覚的に、または、報道の数で仕入れた情報だけで「増えている、いない」を判断してはいけないと思うのです。
まず、増えている、いないをちゃんと判断するには、以下のことをしっかり意識しておかなければなりません。
1:いつ と比べて増えているのか?
2:何を持って増えていると判断するのか?
まず「1」、いつと比べて増えているというのかですが、昨日なのか?一年前なのか?10年前なのか?江戸時代なのか?
たとえば、この例の場合、
昨日に比べて、非正規労働者の犯罪が増えているといったところで、だから?という事になるでしょう?
一年前、10年前なら?
その一年の間、10年の間に何があったのか?という事になると思います。
その、大きな出来事の前後での違いとなると情報として、意味を持つと思います。
とはいえ、江戸時代と比べて、となると、意味を持ちません。
江戸時代には、そもそも非正規労働者などいなかったわけですし、そもそも、社会構造が違うわけですから…当たり前だという事になるのは、自明ですよね。
次に「2」
何をもって、増えているとジャッジするのか?です。
ただ単純に、非正規労働者の犯罪件数が増えているから、増えていると判断するのは早計です。
率で考えなければ、意味がありません。
どういうことか?
まず、検討すべき数字というのは、思いつくままに出しただけで、これだけ上がります。
0:人口
1:犯罪全体の件数(数)
2:犯罪発生率、1÷0 の推移(率)
3:労働者総人口
4:非正規労働者総人口
5:労働者人口に占められる非正規労働者人口の割合 4÷3(率)
6:非正規労働者が起こす犯罪の件数
7:犯罪者に占める非正規労働者の割合 6÷1
8:非正規労働者の犯罪発生率 6÷5
何が言いたいか、賢明な方は、お分かりですね。
6の数だけ見れば、非正規労働者の犯罪件数が増えていると言えるかもしれません。
また、7を見ても、増えていると言えるでしょう。
ですが、
実は、8で見ていかないと、意味がない。
犯罪が、人間の集団の中で一定の割合起こってしまうと仮定すると、分母が増えれば、分子も増えてしまうのは当たり前の事象です。
ですから、実数で追って、判断し、考察しては、いけないと思うのです。
この場合だと、
8の数字と、正規労働者の犯罪発生率、主婦の犯罪発生率、無職の犯罪発生率、年金受給者の犯罪発生率、などと比べていく必要があります。そして、推移。
さらに、収入との相関関係も分析する必要があるでしょう。
では、「非正規労働者の犯罪が増えているというのは、本当なのか?それは、非正規労働が原因と言い切れるのか?」について、犯罪白書、労働白書、その他もろもろのデータから、分析算出してみようか?と思ったのですが…。
これがかなり大変な作業であることがわかりました。
ですから、しません((笑)。
それを出したところで、私がやろうとしている、現場サイドでの労働環境を少しでも良くするという事には、あまりつながらないからです。
というか、本当は、めんどくさいのです((笑)
このあたりの話は、高齢者の万引きが増えているという話題についてですが、情報の分析について、良くできていると思うので、リンク貼っておきます。
http://finalrich.com/sos/sos-economy-crime-rank-generation.html
そろそろ、もっと具体的な現場事例の話がしたいです。
それでは。
ラベル:
mixi,
フリーター全般労働組合,
秋葉原,
非正規雇用,
労働貴族、労働ヤクザ
2013年12月27日金曜日
ブラック企業の定義
ブラック企業アナリストの新田龍さんという方がいるらしい。
こちらの方
http://biz-spice.jp/public/detail/1029/1212/
ブログは、こちら
http://ameblo.jp/nitta-ryo/theme3-10029446770.html#main
なるほどね。
この方の定義によると、ブラック企業とは、
「経営陣に遵法意識がなく、それによって社員、顧客、取引先などステークホルダーが報われない会社」
だそうです。
「ブラック企業」という言葉だけが独り歩きしているような感があるので、きちんとした定義づけは必要だと思います。
ただ、遵法意識がないのは経営陣だけではありませんし、ブラック企業化する社風は、経営陣だけでは生まれないと思うのです。
それにしても、ブラック企業アナリスト という肩書があるんですね。
そちらの方が驚きだったりして((笑)
こちらの方
http://biz-spice.jp/public/detail/1029/1212/
ブログは、こちら
http://ameblo.jp/nitta-ryo/theme3-10029446770.html#main
なるほどね。
この方の定義によると、ブラック企業とは、
「経営陣に遵法意識がなく、それによって社員、顧客、取引先などステークホルダーが報われない会社」
だそうです。
「ブラック企業」という言葉だけが独り歩きしているような感があるので、きちんとした定義づけは必要だと思います。
ただ、遵法意識がないのは経営陣だけではありませんし、ブラック企業化する社風は、経営陣だけでは生まれないと思うのです。
それにしても、ブラック企業アナリスト という肩書があるんですね。
そちらの方が驚きだったりして((笑)
2013年12月22日日曜日
日雇い派遣はそんなに悪いことだったのか?
いわゆる日雇い派遣が2012年10月から一部例外を除いて原則禁止になりました。
そんなに悪いことだったのでしょうか?
確かに、問題はありますが、全面禁止というのは、どうなのでしょうか?
実際、抜け穴だらけだったし、かえって条件が悪くなってしまったし。
**********************************************************************....
確か、日本テレビでワンクリックバイトの実態を報道したのが最初だったのでは?
最初だったような気がします。
番組では、派遣会社が用意したと思われるタコ部屋で仕事の依頼を待つ一人の男性を追い、その生活実態を追うものだったと記憶しています。
仕事の依頼と受諾が携帯電話のメールでやり取りされることから湾クリック日雇いとかなんだとか言われたような。
そして、それが、次から次へと阿呆なマスゴミに伝染し、それで大騒ぎした、圧力団体をバックにする政治家たちが非正規で働いたことがない官僚や有識者たちが、くだらない規制に走った。
というのが、私の認識です。(かなりゆがんでいますが)
と私のゆがんだ認識が正しいか否かは、おいておいて(笑)今日話したいのは、
「日雇い派遣は、そんなに悪いことだったのか?」です。
日雇い派遣が悪い→低収入、不安定だからローンも組めない、将来が不安。
確かにそうです。日雇い仕事はそうですね。
ですが、これが社会問題化していたころって、日雇い派遣全盛のころは、常駐派遣や、正規労働なんて、ホント少なかったうえに、世の中がリストラ三昧で、なかなか決まらなかった頃なんですね。
私も何十社と正社員、常駐系の派遣の仕事に応募しましたよ、まぁ、私の場合は、能力がないというのもあったので((笑)、面接に行っても駄目、いや、面接にも進めない。
面接にいっても、複数の派遣会社とのコンペになっていたりする、などなど。
無駄な時間を相当、費やしていったわけです。
で、考え方を変えたのです。
すぐ決まる日雇い派遣で、日にちを埋めてしまえと。
そこでとった方法が
手当たりしだい、単発派遣に応募する。
もちろん手当たりしだいですから、複数の派遣会社に登録することになるわけです。
そのときに、担当者に
「単発しかやらない」旨
「複数の派遣会社に登録している」旨
そして、
「一番最初に来たものを受ける」旨
つたえておくのです。
そうして、結構つながせていただきましたね。
40連勤とかやりましたよ。若かったなぁ~今?無理。
その時知り合った人とかのつながりで、今、仕事をもらえているといった感じでしょうか?
要は、その制度の中で、どうするか?を考えればいいと思うのです。
もっとも、制度は絶対ではないので、時に修正は、必要です。
ですが、一律禁止では、ことは足りません。
ニーズと制度を認めたうえで、行き過ぎを止める。
本来そうあるべきじゃないですかねぇ?
しかし、マスゴミは、非日常を好みます。
多くの日常には目を向けません。
悲惨なものはより悲惨に。
要するに、ほしいのは、ニュース性と人の不幸だけで、。。
まぁ、そこにとどめていただければ、そういうもんだですみますが。
たちの悪いことに、一部を全てのごとく報道し、それを嗅ぎ付けた「仕事のない政治家」が、それをネタに動くのが性質が悪いのです。
以前ほどではないですが、ワンクリックワークは、なくなっていません。
むしろより悪くなった形で残っているのです。
無駄で不毛な競争を繰り返しながら。
私は、そんなところには行かないけれど。
そんなに悪いことだったのでしょうか?
確かに、問題はありますが、全面禁止というのは、どうなのでしょうか?
実際、抜け穴だらけだったし、かえって条件が悪くなってしまったし。
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確か、日本テレビでワンクリックバイトの実態を報道したのが最初だったのでは?
最初だったような気がします。
番組では、派遣会社が用意したと思われるタコ部屋で仕事の依頼を待つ一人の男性を追い、その生活実態を追うものだったと記憶しています。
仕事の依頼と受諾が携帯電話のメールでやり取りされることから湾クリック日雇いとかなんだとか言われたような。
そして、それが、次から次へと阿呆なマスゴミに伝染し、それで大騒ぎした、圧力団体をバックにする政治家たちが非正規で働いたことがない官僚や有識者たちが、くだらない規制に走った。
というのが、私の認識です。(かなりゆがんでいますが)
と私のゆがんだ認識が正しいか否かは、おいておいて(笑)今日話したいのは、
「日雇い派遣は、そんなに悪いことだったのか?」です。
日雇い派遣が悪い→低収入、不安定だからローンも組めない、将来が不安。
確かにそうです。日雇い仕事はそうですね。
ですが、これが社会問題化していたころって、日雇い派遣全盛のころは、常駐派遣や、正規労働なんて、ホント少なかったうえに、世の中がリストラ三昧で、なかなか決まらなかった頃なんですね。
私も何十社と正社員、常駐系の派遣の仕事に応募しましたよ、まぁ、私の場合は、能力がないというのもあったので((笑)、面接に行っても駄目、いや、面接にも進めない。
面接にいっても、複数の派遣会社とのコンペになっていたりする、などなど。
無駄な時間を相当、費やしていったわけです。
で、考え方を変えたのです。
すぐ決まる日雇い派遣で、日にちを埋めてしまえと。
そこでとった方法が
手当たりしだい、単発派遣に応募する。
もちろん手当たりしだいですから、複数の派遣会社に登録することになるわけです。
そのときに、担当者に
「単発しかやらない」旨
「複数の派遣会社に登録している」旨
そして、
「一番最初に来たものを受ける」旨
つたえておくのです。
そうして、結構つながせていただきましたね。
40連勤とかやりましたよ。若かったなぁ~今?無理。
その時知り合った人とかのつながりで、今、仕事をもらえているといった感じでしょうか?
要は、その制度の中で、どうするか?を考えればいいと思うのです。
もっとも、制度は絶対ではないので、時に修正は、必要です。
ですが、一律禁止では、ことは足りません。
ニーズと制度を認めたうえで、行き過ぎを止める。
本来そうあるべきじゃないですかねぇ?
しかし、マスゴミは、非日常を好みます。
多くの日常には目を向けません。
悲惨なものはより悲惨に。
要するに、ほしいのは、ニュース性と人の不幸だけで、。。
まぁ、そこにとどめていただければ、そういうもんだですみますが。
たちの悪いことに、一部を全てのごとく報道し、それを嗅ぎ付けた「仕事のない政治家」が、それをネタに動くのが性質が悪いのです。
以前ほどではないですが、ワンクリックワークは、なくなっていません。
むしろより悪くなった形で残っているのです。
無駄で不毛な競争を繰り返しながら。
私は、そんなところには行かないけれど。
2013年12月20日金曜日
労働組合は役割を失っているのか?
例のBS-TBSの番組で、テーマの一つに挙げられていました。
こういうことを言っている時点でどうなんよって感じだと思いませんか?
時代とともに、環境は変わります。
にもかかわらず、旧態依然たるやり方で、毎度おなじみ春闘祭り。
これでは、離れていくに決まっています。
「役割は何か?」などと、マスゴミのテーマにされているようでは、いけません。
もともと、労働組合ってどういうものだったのでしょう?
労働者の労働環境を良くすることじゃなかったのでしょうか?
やるべきことはたくさんあるんじゃないでしょうかねぇ~
なのに、どうして、「役割は何か?」なんて話が出てしまうのか?
それは、バブルな時に、そう、あまり組合が切迫していないときに、あぐらをかき、いわゆる労働貴族が年金暮らし的な運営をしたことによる「つけ」が、今さら的に、来ていると私は考えています。
バブル期に、経営側は、「不況時のために」と給料UPを渋りました。
これに対し、組合もある程度妥協してしまった。
経営側の主張をうのみにしたのと同時に、さほど切迫していなかったから、自己の出世のために労働組合を利用した。労働貴族の年金暮らし環境の構築に終始した。
ところが、その後、不況で、リストラがなされたのは、周知の通り。
その後の不況に対する対策を経営側が用意していた反面、労働側は、ほとんど用意していなかったのです。
>>労組は役割を失っていない。
さて、散々労働組合を貶している私ですが、労働組合が不要だとは決して思っておりません。
まだまだ、役割を失ってはいないと思います。
もし労働組合がなかったら?
労働条件悪化の歯止めがきかなくなってしまいます。
ブラック企業と呼ばれるところのほとんどが、企業内労組がないところです。
労組がないところでは、いわゆる36協定が締結されないんじゃないですかねぇ?。
※36協定(さぶろくきょうてい) 労働基準法36条に基づく労使間で交わされる協定のこと。協定を締結したら、労働基準監督署に提出することになっているため、不合理な時間外労働などの第三者チェックが可能になるという役割がある。詳しくは、こちらで
たとえ、御用組合と化している労働組合だとしても、やるべき役割はあるのです。
ですが、それだけでは、労組は魅力を持たないでしょう。
きっと、旧態依然たる春闘、メッセージ性を持たない発想、取組みでは、魅力は発揮できません。
時代とともに、新しい発想に立つべき、変わっていくべきなのです。
そのためには、もう一度、ちゃんと理念をはっきり自覚しなければなりません。
そう、労働組合は、労働環境を改善させるためにあるのだという事を。
労働環境の改善は、何も給料Upだけではないはずです。
一つ、提言します(然るべき人に届くといいんだけどなぁr~)
これ以上、人件費が出せないというのなら、時短を迫れ!
定期昇給やベアに応じられないというのは、人件費が出せないという事ですよね?でも、現状の人件費なら出せているんですよね?ならば、労働時間を短縮させるという条件闘争なら実現可能じゃないですか?
もし、時短が実現したら…
操業時間が短くなる⇒光熱費が下がる。⇒経費節減につながるうえに、エコ
平日に役所に行ける、子供を迎えに行ける。
フレックスタイムの幅が広がり、オフピーク通勤がさらに進む、ラッシュ時の混雑緩和につながる
さらに、多くの会社の就業規定に盛り込まれている、兼業禁止規定を撤廃させれば、バイトもできる。
サービス業は、人手不足です。ちゃんとした堅気の日本人サラリーマンなら、大歓迎のはずです。
人種差別するつもりはないけれど、中国、韓国人ならともかく、箸を使わないところの国の人間が作る讃岐うどんとか回転ずしなんて、俺は嫌だよ。
空いた時間で、趣味や自己啓発や、スキルアップの時間に当てることだってできますよ。
それは、間接的に社会の役に立ち、また、企業の役にも立つかもしれない。
そういうことのバックアップを労働組合がしていってもよいんじゃないかい?
弱い立場の労働者を集めて、集団となって、騒ぎ立てて条件を勝ち取る、という考え方から、その弱い一人一人を強くする「強い労働者へ」
これは、20年前、堅気のサラリーマンだったころ言ったんだけど…浮いてしまったね。
なぜか?
そう、組合ではなく、負け犬根性の労働者たちの心根は、そう簡単に意識改革できるものではなかったのです。
「お前は、大学出だからそんなことが言えるんだ。おれたちは、かわいそうなんだ」だって。
労働環境に関する諸問題、確かに、悪い会社、悪い経営者、悪い制度、悪い貴族、悪い組合もありますが、それだけではないのでしょう。
働いている側にも問題がある事が、実は、多いようです。
ようやく、このブログで話そうと思っていることに近づいてきそうです。
つづく
こういうことを言っている時点でどうなんよって感じだと思いませんか?
時代とともに、環境は変わります。
にもかかわらず、旧態依然たるやり方で、毎度おなじみ春闘祭り。
これでは、離れていくに決まっています。
「役割は何か?」などと、マスゴミのテーマにされているようでは、いけません。
もともと、労働組合ってどういうものだったのでしょう?
労働者の労働環境を良くすることじゃなかったのでしょうか?
やるべきことはたくさんあるんじゃないでしょうかねぇ~
なのに、どうして、「役割は何か?」なんて話が出てしまうのか?
それは、バブルな時に、そう、あまり組合が切迫していないときに、あぐらをかき、いわゆる労働貴族が年金暮らし的な運営をしたことによる「つけ」が、今さら的に、来ていると私は考えています。
バブル期に、経営側は、「不況時のために」と給料UPを渋りました。
これに対し、組合もある程度妥協してしまった。
経営側の主張をうのみにしたのと同時に、さほど切迫していなかったから、自己の出世のために労働組合を利用した。労働貴族の年金暮らし環境の構築に終始した。
ところが、その後、不況で、リストラがなされたのは、周知の通り。
その後の不況に対する対策を経営側が用意していた反面、労働側は、ほとんど用意していなかったのです。
>>労組は役割を失っていない。
さて、散々労働組合を貶している私ですが、労働組合が不要だとは決して思っておりません。
まだまだ、役割を失ってはいないと思います。
もし労働組合がなかったら?
労働条件悪化の歯止めがきかなくなってしまいます。
ブラック企業と呼ばれるところのほとんどが、企業内労組がないところです。
労組がないところでは、いわゆる36協定が締結されないんじゃないですかねぇ?。
※36協定(さぶろくきょうてい) 労働基準法36条に基づく労使間で交わされる協定のこと。協定を締結したら、労働基準監督署に提出することになっているため、不合理な時間外労働などの第三者チェックが可能になるという役割がある。詳しくは、こちらで
たとえ、御用組合と化している労働組合だとしても、やるべき役割はあるのです。
ですが、それだけでは、労組は魅力を持たないでしょう。
きっと、旧態依然たる春闘、メッセージ性を持たない発想、取組みでは、魅力は発揮できません。
時代とともに、新しい発想に立つべき、変わっていくべきなのです。
そのためには、もう一度、ちゃんと理念をはっきり自覚しなければなりません。
そう、労働組合は、労働環境を改善させるためにあるのだという事を。
労働環境の改善は、何も給料Upだけではないはずです。
一つ、提言します(然るべき人に届くといいんだけどなぁr~)
これ以上、人件費が出せないというのなら、時短を迫れ!
定期昇給やベアに応じられないというのは、人件費が出せないという事ですよね?でも、現状の人件費なら出せているんですよね?ならば、労働時間を短縮させるという条件闘争なら実現可能じゃないですか?
もし、時短が実現したら…
操業時間が短くなる⇒光熱費が下がる。⇒経費節減につながるうえに、エコ
平日に役所に行ける、子供を迎えに行ける。
フレックスタイムの幅が広がり、オフピーク通勤がさらに進む、ラッシュ時の混雑緩和につながる
さらに、多くの会社の就業規定に盛り込まれている、兼業禁止規定を撤廃させれば、バイトもできる。
サービス業は、人手不足です。ちゃんとした堅気の日本人サラリーマンなら、大歓迎のはずです。
人種差別するつもりはないけれど、中国、韓国人ならともかく、箸を使わないところの国の人間が作る讃岐うどんとか回転ずしなんて、俺は嫌だよ。
空いた時間で、趣味や自己啓発や、スキルアップの時間に当てることだってできますよ。
それは、間接的に社会の役に立ち、また、企業の役にも立つかもしれない。
そういうことのバックアップを労働組合がしていってもよいんじゃないかい?
弱い立場の労働者を集めて、集団となって、騒ぎ立てて条件を勝ち取る、という考え方から、その弱い一人一人を強くする「強い労働者へ」
これは、20年前、堅気のサラリーマンだったころ言ったんだけど…浮いてしまったね。
なぜか?
そう、組合ではなく、負け犬根性の労働者たちの心根は、そう簡単に意識改革できるものではなかったのです。
「お前は、大学出だからそんなことが言えるんだ。おれたちは、かわいそうなんだ」だって。
労働環境に関する諸問題、確かに、悪い会社、悪い経営者、悪い制度、悪い貴族、悪い組合もありますが、それだけではないのでしょう。
働いている側にも問題がある事が、実は、多いようです。
ようやく、このブログで話そうと思っていることに近づいてきそうです。
つづく
2013年12月17日火曜日
ユニオンショップと御用組合
前回の記事で、労働組合は、労働者のためにあるわけではない と言いました。
そのいい例が、ユニオンショップの労働組合です。
ユニオンショップ協定とは、本採用時に、従業員は、労働組合に加入しなければならず、労働組合を脱退した、または、除名された従業員を会社は解雇しなければならないという、労働組合と会社との間で締結される協定のことを言います。
大方の場合、その労働組合は、企業内組合ですから、さしずめ、入学すると、自動的に、生徒会の会員になるのと同じようなものです。
すごーく簡単にいうと、労働組合強制加入制度です。
(実は、似たような仕組みで、クローズドショップという制度もあるのですが、ここでは触れません)
日本では、特に大企業を中心に、このユニオンショップを採っている会社が多いようです。
*******ユニオンショップについて、もう少し知りたい人は、こちら
さて、皆さんは、このユニオンショップ協定って、どうおもいますか?
労働組合って、労働者のためのものでしょ?要するに、権利なんでしょ?
強制的に入れさせられるって変じゃね?
そう思った方いませんか?
労働組合加入は、任意であるべきだと。
ここで、少し、難しい話
わが国で一番、強い効力を持っている法律は?…憲法ですよね?日本国憲法
その日本国憲法には、表現の自由とともに、集会結社の自由、要するに団体を作って集まる権利というのが規定され、保障されています(21条1項)。
で、この権利の消極的な権利として、「団体を作らない、集まらない、入らない」自由(非加入の自由)というのも保障されているとされています。
そうすると、このユニオンショップ協定は、非加入の自由を保障した憲法21条1項に違反するジャン?
って、早とちりしない、早とちりしない。
実は、そうではないのです。
憲法の規定は、国家や地方公共団体といった権力にたいする一般国民の権利関係を規定する法律であって、国民同士、たとえば、企業と従業員や、今回のような労働組合と組合員といった、私人間の事柄には、原則として(ここがミソ)、直接適用されないのです。
とはいっても、一市民にとって、企業、特に、国家権力と同じような影響を持つこともあるでしょう。そうした場合、国家対国民の関係にないからと言って、憲法の規定を無視するようなことが、横行したらどうでしょう?事実上、一市民の権利はないがしろにされてしまうと思いませんか?
そこで、民間同士のことを規定する法律、民法の一般条項という規定を持ち出して(1条とか90条)その規定を適用する際に、この憲法の理念を解釈でもりこんで、解決を図ろうというのが、間接適用説と呼ばれる学説なのです。
という事を、もっときちんと勉強したい人は、中央大学法学部法律学科通信教育課程に行きましょう((笑)って、なんで私が宣伝しているんだ?
で、話がすごくややこしくなりましたが、
ユニオンショップ協定は、憲法21条1項で消極的に認められている非加入の自由という理念に反し、民法で言う、権利の乱用の禁止(1条)、または、公序良俗に反する(90条)のではないですか?
ということが、かつて最高裁判所で争われたことがあるのです。昭和20年代の話ですけど。
で、結論は?
ユニオンショップ協定は、有効であると。
なぜか?
先ほど、憲法の規定は、私人間では原則直接適用されないと言いましたが、例外的に、直接適用される条文があるのです。
その一つに、28条があります。
第二十八条 勤労者の団結する権利及び団体交渉その他の団体行動をする権利は、これを保障する。
その昭和20年代に出された最高裁判所の判例では、憲法が国民の間で直接適用されるべくわざわざ規定した28条にもとづく労働組合団結の利益は、非加入の自由に優先されるとの見解で、ユニオンショップを有効だとしたのです。
ざっくりと説明しているので、詳しいこと、もっと正確に知りたい人は、どうぞご自分で勉強してください。私が話したいのは、この部分ではないので先に進みます。
ようするに、労働組合強制加入制度のユニオンショップ協定は、有効だというわけですが、やはり問題も多いのです。
ユニオンショップの問題について、うまくまとまっているのが、こちらの記述
こちらのリンク先に出ている西谷敏先生は、ユニオンショップに批判的な学者として有名な方です。
でも、その労組の記事より、早くまとめていた人がいるのです。
「ユニオンショップの適法性について」1999年3月中央大学法学部通信教育課程卒業論文
ハイ、これ書いたのは私です((笑)。公開してもいいのですが、まぁ、やめておきましょう。
さて、突然ですが…
**********************************************
あなたは、50頭のサルの飼育係になりました。
貴方は、このサルたちを手なずけなければなりません。
さぁどうしますか?
**********************************************
1頭1頭手なずけますか?
普通はそんなことしませんよね?
サルは、群れを成して行動する動物です。
そして、その群れには、ボスがいます。
そのボスを押さえてしまえば、とりあえず、その50頭は掌握可能ですよね。
逆に、そのボスが言うこと聞かなかったら大変ですけれども。
ユニオンショップも同じなのです。
経営側が、労働組合の代表者を手なずけてしまえば、それでおしまいです。
では、どうやって?
専従と言われる労働組合のことだけをやっている従業員であっても、組合長、支部長といった組合内でのポストに、永久についているわけではありません。よほど変な労働組合でない限り任期があります。
任期終了で、労働組合から離れたところで、職位を上げるという餌を与えて手なずけるわけです。
「人をまとめる管理能力がある」とか「リーダーシップがある」とか言って。
出世したい人、または、こういうルートでなければ、到底出世できないような人が、労働組合の世話を焼いているなんて会社ありませんか?
かくいう私も某社の正社員だったときは(まだ堅気だったときは)、当時の次長から、強く勧められましたけどね。「自分のために、組合の仕事をやれ」と
もちろん「いやです」と言って、断りましたが、(退職したのは、そのウンか月後でしたが、(笑))
ユニオンショップの会社では、労働組合が御用組合化している事が多いのは、そもそも、そういう使われ方をしているからです。
要するに、ユニオンショップは、会社と組合幹部(労働貴族)のための協定であって、決して労働者のための協定ではないのです。
という切り口から、私の卒業論文は、20年代に出された判例は、現代に適合していないという結論にしていたような気が…。
もっとも、すべてがすべて、ユニオンショップの労働組合が問題を抱えているというわけでもないでしょう。
ですが、問題のない労働組合なら、何もユニオンショップにしなくても、オープンショップ(労働組合の加入が任意となっているところのこと)で構わないと思うのですが、皆さんは、どう思いますか?
つづく
そのいい例が、ユニオンショップの労働組合です。
ユニオンショップ協定とは、本採用時に、従業員は、労働組合に加入しなければならず、労働組合を脱退した、または、除名された従業員を会社は解雇しなければならないという、労働組合と会社との間で締結される協定のことを言います。
大方の場合、その労働組合は、企業内組合ですから、さしずめ、入学すると、自動的に、生徒会の会員になるのと同じようなものです。
すごーく簡単にいうと、労働組合強制加入制度です。
(実は、似たような仕組みで、クローズドショップという制度もあるのですが、ここでは触れません)
日本では、特に大企業を中心に、このユニオンショップを採っている会社が多いようです。
*******ユニオンショップについて、もう少し知りたい人は、こちら
さて、皆さんは、このユニオンショップ協定って、どうおもいますか?
労働組合って、労働者のためのものでしょ?要するに、権利なんでしょ?
強制的に入れさせられるって変じゃね?
そう思った方いませんか?
労働組合加入は、任意であるべきだと。
ここで、少し、難しい話
わが国で一番、強い効力を持っている法律は?…憲法ですよね?日本国憲法
その日本国憲法には、表現の自由とともに、集会結社の自由、要するに団体を作って集まる権利というのが規定され、保障されています(21条1項)。
で、この権利の消極的な権利として、「団体を作らない、集まらない、入らない」自由(非加入の自由)というのも保障されているとされています。
そうすると、このユニオンショップ協定は、非加入の自由を保障した憲法21条1項に違反するジャン?
って、早とちりしない、早とちりしない。
実は、そうではないのです。
憲法の規定は、国家や地方公共団体といった権力にたいする一般国民の権利関係を規定する法律であって、国民同士、たとえば、企業と従業員や、今回のような労働組合と組合員といった、私人間の事柄には、原則として(ここがミソ)、直接適用されないのです。
とはいっても、一市民にとって、企業、特に、国家権力と同じような影響を持つこともあるでしょう。そうした場合、国家対国民の関係にないからと言って、憲法の規定を無視するようなことが、横行したらどうでしょう?事実上、一市民の権利はないがしろにされてしまうと思いませんか?
そこで、民間同士のことを規定する法律、民法の一般条項という規定を持ち出して(1条とか90条)その規定を適用する際に、この憲法の理念を解釈でもりこんで、解決を図ろうというのが、間接適用説と呼ばれる学説なのです。
という事を、もっときちんと勉強したい人は、中央大学法学部法律学科通信教育課程に行きましょう((笑)って、なんで私が宣伝しているんだ?
で、話がすごくややこしくなりましたが、
ユニオンショップ協定は、憲法21条1項で消極的に認められている非加入の自由という理念に反し、民法で言う、権利の乱用の禁止(1条)、または、公序良俗に反する(90条)のではないですか?
ということが、かつて最高裁判所で争われたことがあるのです。昭和20年代の話ですけど。
で、結論は?
ユニオンショップ協定は、有効であると。
なぜか?
先ほど、憲法の規定は、私人間では原則直接適用されないと言いましたが、例外的に、直接適用される条文があるのです。
その一つに、28条があります。
第二十八条 勤労者の団結する権利及び団体交渉その他の団体行動をする権利は、これを保障する。
その昭和20年代に出された最高裁判所の判例では、憲法が国民の間で直接適用されるべくわざわざ規定した28条にもとづく労働組合団結の利益は、非加入の自由に優先されるとの見解で、ユニオンショップを有効だとしたのです。
ざっくりと説明しているので、詳しいこと、もっと正確に知りたい人は、どうぞご自分で勉強してください。私が話したいのは、この部分ではないので先に進みます。
ようするに、労働組合強制加入制度のユニオンショップ協定は、有効だというわけですが、やはり問題も多いのです。
ユニオンショップの問題について、うまくまとまっているのが、こちらの記述
こちらのリンク先に出ている西谷敏先生は、ユニオンショップに批判的な学者として有名な方です。
でも、その労組の記事より、早くまとめていた人がいるのです。
「ユニオンショップの適法性について」1999年3月中央大学法学部通信教育課程卒業論文
ハイ、これ書いたのは私です((笑)。公開してもいいのですが、まぁ、やめておきましょう。
さて、突然ですが…
**********************************************
あなたは、50頭のサルの飼育係になりました。
貴方は、このサルたちを手なずけなければなりません。
さぁどうしますか?
**********************************************
1頭1頭手なずけますか?
普通はそんなことしませんよね?
サルは、群れを成して行動する動物です。
そして、その群れには、ボスがいます。
そのボスを押さえてしまえば、とりあえず、その50頭は掌握可能ですよね。
逆に、そのボスが言うこと聞かなかったら大変ですけれども。
ユニオンショップも同じなのです。
経営側が、労働組合の代表者を手なずけてしまえば、それでおしまいです。
では、どうやって?
専従と言われる労働組合のことだけをやっている従業員であっても、組合長、支部長といった組合内でのポストに、永久についているわけではありません。よほど変な労働組合でない限り任期があります。
任期終了で、労働組合から離れたところで、職位を上げるという餌を与えて手なずけるわけです。
「人をまとめる管理能力がある」とか「リーダーシップがある」とか言って。
出世したい人、または、こういうルートでなければ、到底出世できないような人が、労働組合の世話を焼いているなんて会社ありませんか?
かくいう私も某社の正社員だったときは(まだ堅気だったときは)、当時の次長から、強く勧められましたけどね。「自分のために、組合の仕事をやれ」と
もちろん「いやです」と言って、断りましたが、(退職したのは、そのウンか月後でしたが、(笑))
ユニオンショップの会社では、労働組合が御用組合化している事が多いのは、そもそも、そういう使われ方をしているからです。
要するに、ユニオンショップは、会社と組合幹部(労働貴族)のための協定であって、決して労働者のための協定ではないのです。
という切り口から、私の卒業論文は、20年代に出された判例は、現代に適合していないという結論にしていたような気が…。
もっとも、すべてがすべて、ユニオンショップの労働組合が問題を抱えているというわけでもないでしょう。
ですが、問題のない労働組合なら、何もユニオンショップにしなくても、オープンショップ(労働組合の加入が任意となっているところのこと)で構わないと思うのですが、皆さんは、どう思いますか?
つづく
ラベル:
ユニオンショップ協定,
御用組合,
労働貴族,
労働組合
非正規労働者のみなさん!連合に騙されてはいけません!
12月15日放送のBS-TBSの番組は、労働組合の特集でした。
そのなかで、連合が非正規労働に対しても対策を立て始め、相談窓口を開設したという内容のVが流れました。
こちらのことです↓
連合に「非正規労働センター」
http://www.jtuc-rengo.or.jp/roudou/koyou/hiseikiroudou/
この中で、このセンターの担当者は、まともなことをおっしゃっていました。
「同じ、働く仲間という意識が正規側に乏しいため、結局個人で入れる労組に行ってしまう」
そうでしょうね、直接雇用のパート、アルバイトならまだしも、派遣労働者は、正規労働者中心の連合系労組には、まず入らないでしょう。
それに同じ働く仲間としての意識、雰囲気が出来上がるのは、相当先の話だと思います。
そのころは、既に、正規労働者というものがなくなっていたりして((笑)
元々、連合は、非正規労働者を快く思っていませんでした。いや、敵視していました。
その昔、当時の山岸会長は、こう明言されていました。
「非正規労働者の存在は、労働組合活動の足を引っ張る」と。
まぁ、わからないでもありません。
労働力の外部発注により、価格競争にもちこまれ、人件費を下げる要因となる非正規労働者は、「人件費を上げろ」という組合活動とは相反する存在ですからね。
ですが、これも、私が何度も言っている、報酬の趣旨から考えると、正しい認識とは言えません。
⇒報酬の趣旨についての記事は、こちらを参照。
非正規に振った仕事は、そもそも、定常状態になった仕事です。
正規労働者は、定常状態になり、ノウハウの流出の恐れのなくなった仕事を非正規に振ることによって、別のコアな業務ができる。または、新たなノウハウであったり、非正規のフォロに入るなりの新たな業務に行くわけです。
すなわち、正規と非正規では、役割ももらう報酬の趣旨も違うのですから、同列に扱うべき話ではないわけです。
よって「足を引っ張る」などという認識は、正しくないということになるはずです。
>>無視できなくなった非正規労働者の存在
さて、最初は、非正規労働者を敵視していたともいえる連合ですが、時代の流れからか、その存在を認めざるを得なくなりました。
その流れを決定的にしたのは、鴨桃代さん、の会長選挙での躍進ぶりでしょう。
こちらのりんく を見ていただければ、鴨桃代さんのことと、非正規労働者の組合のことがわかります。
今年の参議院選挙比例区にも立候補されていました。まぁ、社民党からじゃ、勝ち目はないとおもいますが。
加えて、連合の総組合員数の減少傾向、資料はこちら
この点の指摘は、番組でもされていましたね。
加入者、組織率が下がれば、組合としての活動に支障が出る。
そうなんです。
それって、発言力が下がるってことですか?
…まぁ、それもそうなんですが、そう思った方は、心がきれいな人です。
本心はそうではない。そこではない。
お、か、ね です。
お、か、ね。
組合員が減るという事は、組合費収入が減るという事です。
事務経費とは形いばかりで、一部の幹部の報酬、要するに、シノギですよ、シノギ。
そこで目を付けたのが、非正規労働者。
非正規労働者であれ、猫であれ、金さえ払ってくれればいいわけですよ。労働貴族の皆さんにとっては。はい。どうせ、労働組合は、労働者のためにあるのではないのですから。
それに、正規労働者から、そっぽを向かれ始めていたところで、弱者といわれる非正規労働者に手を差し伸べるふりをすれば、連合のイメージアップにもつながると。
労働者のために活動しているんだという事をアピールしたいですしねぇ~(本当は、そんなこと微塵も考えていないんだけどね)
でも、お金を採る以上、非正規労働者にもメリットがなければなりませんよねぇ~そこで、考えのが、冒頭に出てきたセンターというわけですよ。
>>そもそも、非正規労働者と正規労働者が一緒になって権利を守る戦いをすることができるのでしょうか?
直接雇用のパートアルバイトならまだしも、直接雇用ではない、派遣労働者、業務委託労働者といった人たちは、どうなんだろう?
直接雇用組が、条件闘争に勝利したとしても、それ以外の人たちは、給料の出所が違うのですから、反映されないのではないでしょうか?
派遣先企業と、派遣会社の間では、契約関係しかありません。
派遣会社が契約を切られてしまえば、それでおしまいです。
ですから、条件闘争で勝利したところで、そして、その時に、非正規雇用の給料も上げろと要求し、それが通ったとしても、別の派遣会社に切り替えられてしまえば、何の意味もなしません。
「別にあなたじゃなくてもいい」は、「この派遣会社でなくてもいい」なのです。
非正規労働者中に、いや、正規の方でもいいのですが、労働組合に何か期待しすぎていませんか?
労働組合が何とかしてくれる、労働組合が助けてくれるなどと、思っていたら、痛い目に合いますよ。
労働組合は、労働者のためにある団体ではないのだから。
つづく
そのなかで、連合が非正規労働に対しても対策を立て始め、相談窓口を開設したという内容のVが流れました。
こちらのことです↓
連合に「非正規労働センター」
http://www.jtuc-rengo.or.jp/roudou/koyou/hiseikiroudou/
この中で、このセンターの担当者は、まともなことをおっしゃっていました。
「同じ、働く仲間という意識が正規側に乏しいため、結局個人で入れる労組に行ってしまう」
そうでしょうね、直接雇用のパート、アルバイトならまだしも、派遣労働者は、正規労働者中心の連合系労組には、まず入らないでしょう。
それに同じ働く仲間としての意識、雰囲気が出来上がるのは、相当先の話だと思います。
そのころは、既に、正規労働者というものがなくなっていたりして((笑)
元々、連合は、非正規労働者を快く思っていませんでした。いや、敵視していました。
その昔、当時の山岸会長は、こう明言されていました。
「非正規労働者の存在は、労働組合活動の足を引っ張る」と。
まぁ、わからないでもありません。
労働力の外部発注により、価格競争にもちこまれ、人件費を下げる要因となる非正規労働者は、「人件費を上げろ」という組合活動とは相反する存在ですからね。
ですが、これも、私が何度も言っている、報酬の趣旨から考えると、正しい認識とは言えません。
⇒報酬の趣旨についての記事は、こちらを参照。
非正規に振った仕事は、そもそも、定常状態になった仕事です。
正規労働者は、定常状態になり、ノウハウの流出の恐れのなくなった仕事を非正規に振ることによって、別のコアな業務ができる。または、新たなノウハウであったり、非正規のフォロに入るなりの新たな業務に行くわけです。
すなわち、正規と非正規では、役割ももらう報酬の趣旨も違うのですから、同列に扱うべき話ではないわけです。
よって「足を引っ張る」などという認識は、正しくないということになるはずです。
>>無視できなくなった非正規労働者の存在
さて、最初は、非正規労働者を敵視していたともいえる連合ですが、時代の流れからか、その存在を認めざるを得なくなりました。
その流れを決定的にしたのは、鴨桃代さん、の会長選挙での躍進ぶりでしょう。
こちらのりんく を見ていただければ、鴨桃代さんのことと、非正規労働者の組合のことがわかります。
今年の参議院選挙比例区にも立候補されていました。まぁ、社民党からじゃ、勝ち目はないとおもいますが。
加えて、連合の総組合員数の減少傾向、資料はこちら
この点の指摘は、番組でもされていましたね。
加入者、組織率が下がれば、組合としての活動に支障が出る。
そうなんです。
それって、発言力が下がるってことですか?
…まぁ、それもそうなんですが、そう思った方は、心がきれいな人です。
本心はそうではない。そこではない。
お、か、ね です。
お、か、ね。
組合員が減るという事は、組合費収入が減るという事です。
事務経費とは形いばかりで、一部の幹部の報酬、要するに、シノギですよ、シノギ。
そこで目を付けたのが、非正規労働者。
非正規労働者であれ、猫であれ、金さえ払ってくれればいいわけですよ。労働貴族の皆さんにとっては。はい。どうせ、労働組合は、労働者のためにあるのではないのですから。
それに、正規労働者から、そっぽを向かれ始めていたところで、弱者といわれる非正規労働者に手を差し伸べるふりをすれば、連合のイメージアップにもつながると。
労働者のために活動しているんだという事をアピールしたいですしねぇ~(本当は、そんなこと微塵も考えていないんだけどね)
でも、お金を採る以上、非正規労働者にもメリットがなければなりませんよねぇ~そこで、考えのが、冒頭に出てきたセンターというわけですよ。
>>そもそも、非正規労働者と正規労働者が一緒になって権利を守る戦いをすることができるのでしょうか?
直接雇用のパートアルバイトならまだしも、直接雇用ではない、派遣労働者、業務委託労働者といった人たちは、どうなんだろう?
直接雇用組が、条件闘争に勝利したとしても、それ以外の人たちは、給料の出所が違うのですから、反映されないのではないでしょうか?
派遣先企業と、派遣会社の間では、契約関係しかありません。
派遣会社が契約を切られてしまえば、それでおしまいです。
ですから、条件闘争で勝利したところで、そして、その時に、非正規雇用の給料も上げろと要求し、それが通ったとしても、別の派遣会社に切り替えられてしまえば、何の意味もなしません。
「別にあなたじゃなくてもいい」は、「この派遣会社でなくてもいい」なのです。
非正規労働者中に、いや、正規の方でもいいのですが、労働組合に何か期待しすぎていませんか?
労働組合が何とかしてくれる、労働組合が助けてくれるなどと、思っていたら、痛い目に合いますよ。
労働組合は、労働者のためにある団体ではないのだから。
つづく
非正規よりも、ってねぇ?
2013年12月15日放送のBS-TBS「週刊BS-TBS報道部」
*******************************************
生井 俊重氏(経済評論家)
「非正規より働いている、正規社員もいますからね」
*******************************************
この経済評論家、大変失礼ながら、ただの世間知らずの隠居ですな。
これだから、マスゴミは、困る。
いいですか、もう一度言いますよ。
報酬の意味合いを
*******************************************
正規労働者の報酬⇒その組織に拘束しておくためにかかる経費。
非正規労働者の報酬⇒仕事の対価
*******************************************
報酬の意味合いの違いについて書いた記事は、こちら
報酬の意味合いが違う⇒雇用契約が違う⇒期待される仕事内容や役割が違う
すなわち、
両者を比べること自体、間違っているのです。
だから、
非正規と正規どっちが良く働いているかなんて、比べること自体、ナンセンス極まりないのです。
問題は、そんなことではないのです。
つづく。
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生井 俊重氏(経済評論家)
「非正規より働いている、正規社員もいますからね」
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この経済評論家、大変失礼ながら、ただの世間知らずの隠居ですな。
これだから、マスゴミは、困る。
いいですか、もう一度言いますよ。
報酬の意味合いを
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正規労働者の報酬⇒その組織に拘束しておくためにかかる経費。
非正規労働者の報酬⇒仕事の対価
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報酬の意味合いの違いについて書いた記事は、こちら
報酬の意味合いが違う⇒雇用契約が違う⇒期待される仕事内容や役割が違う
すなわち、
両者を比べること自体、間違っているのです。
だから、
非正規と正規どっちが良く働いているかなんて、比べること自体、ナンセンス極まりないのです。
問題は、そんなことではないのです。
つづく。
2013年12月16日月曜日
「同一労働、同一賃金」なんて絶対無理だ!
皆さん、こんにちは。
ちょっと地方案件に行っていました。
突然ですが、我が家には、テレビはありません。地デジ化の時にやめてしまいましたので。
ですから、テレビが普段、どんな報道をしているのかわかりません。
テレビを見るのは、もっぱら、出張先のホテルくらいです。
でも、見たいと思うものってないもんですね。
と思いながら、先日12月15日の夜、BS-TBSで、こんな番組がやっていました。
「週刊BS-TBS報道部」
出演されていたのは、連合の古賀 伸明会長
労働組合について、あれこれ特集を組んで放送していました。
その中でこんな感じのやり取りがありました。
******************************************************************************
杉尾 秀哉キャスター
「同一労働、同一賃金が基本だと思うんですが、連合は、そういうことを言ってこなかったんじゃないですか?」
古賀会長
「そのとおりです。」
生井 俊重氏(経済評論家)
「非正規より働いている、正規社員もいますからね」
*******************************************************************************
杉尾キャスターこんなに浅い人だったのかと、私は、がっかりしました。
生井とかいう経済評論家に至っては、残念ながら、論外。
なぜ、私が失望したのか?(もともと、マスゴミには何も期待はしていないんだけど…(笑)
「同一労働」なんてありえない
杉尾キャスターに限らず、「同一労働、同一賃金」という理想をスローガンとして掲げている人がときどきいます。
ですが、そもそも、「同一労働」なんて、ありえないと、私は思うのです。
皆さんの日々のお仕事で、その内容が全く同じだったという事がありますか?
もし、あるとお答えの方がいたら、その方は仕事を舐めきっている人だと思います。
ありえません、どんな仕事であっても。
接客であれば、相手する人が違うはずです。同じ人であっても、その人の様子が全く同じという事はないはずです。
事務仕事でも、似ている書類があったとしても、全く同一ではないはずです。
製造でも、やっていることは日々同じでも、量や、機械の調子、シフトその他もろもろの条件が変わっているはずです。
研究職でも同じでしょう。
ルーチンワークでも、暇な時もあれば、忙しいときもあるでしょう?
任されている仕事の方法が同じでも、それを取り巻く環境や、内容、その仕事によって生じる事象が全く同一だという事はあり得ないはずです。
一人の人が携わる日々の仕事でさえ、同一といえる仕事が存在するとは言い難いのに、ましてや、他人と比べて同一の労働なんて、ありえないとおもいませんか?
もっと詳しく見てみましょうか?
たとえば、製造現場
何の製造でもかまわないが、製造現場は、一人の要員によって物が作られるわけではありません。まぁどんな仕事も一人で成り立つことはないのですが。(これがまったくわかっていない、派遣労働者に何度か遭遇するから、信じられないのだが、この話は、またの機会に)。
で、その製造要員によって、品質が変わってしまったら、商品にはなりません。
だから、製造現場では、製造の方法や手順が、人によって変わることなく、細かく作業手順が決められているわけです。加えて事故防止のために、安全マニュアルもあるわけです。
すなわち、作業の平準化は、製造現場では必須の事柄です。
「人による品質の違い」を生じさせないために。
もっとわかりやすい例を挙げれば、ファストフード店で出されるメニューがお店ごと、店員ごとによって味が違うとか、量が違うとかありませんよね?それと同じです。
だからといって、同一労働っていえますか?
たとえば、工場で手順が画一化されて、機械による自動化が確立されている現場だとしても、毎日、毎時間まったく同じ労働となるとは考えられない。
品質と手順が同じでも、仕事の内容が同じにはならないはずですよね?さっきの話と重複しますが。
同じ手順で物が作られるとしても、製造量、出荷時間など毎日違うはずですし、機械は、人の手が加わらないと常に一定の条件で稼動するとは限らない。メンテナンスの条件は、気象条件であったり、経年劣化であったり、ほかいろいろあるものだ、筆者も大いに経験していますが…
それでも、同一労働だと、いいきれますか?
品質、作業手順などの画一化と、同一労働は違うと思うのです。
仕事の内容もさることながら、役割も違っていると思いますよ、どんな場所でも。
自分に対応できない内容のことが起こったとき、わかる人や責任者に振ったり、振られたりしませんか?
これも、同一労働なのでしょうか?
正規であれ、非正規であれ、管理職であれ、部下であれ、同じ職場にいる人間は、同じ仕事をしているのではなく、同じ現場で、同じ時間を共有しているだけなのです。
「同一労働、同一賃金」 適用できますか?
「あの人と同じ仕事をしているのに…」って言えますか?
>>百歩譲ったとして
同一労働というものがあったと仮定しましょう。
その場合、同一賃金が妥当だとおもいますか?
私は、そうは思いません。
たとえば、ある案件で、複数の派遣会社から労働者が派遣されたとします(大量に人を雇うときは、リスク回避のために、そういうことをすることが多々あります。)。
その場合、派遣会社Aの派遣社員と、派遣会社Bの派遣社員で給料が違うという事は、珍しいことではありません。
それは、両方の会社の待遇が同一ではないからです。
これは、変なことですか?
まぁ、変と言えば変でしょうけれども、それを言ったら、同じ業種だったら、会社の業績にかかわらず賃金同一ということになるんじゃないですか?
同じ商品でも、店によって値段が違うという事ありませんか?同一労働、同一賃金の理論からすると、労働力も商品と同じですから、どんな商品も、どこの店で買っても同じ値段という理屈にならなければおかしくないですか?
皆さんは、家の修理とかで、工事を頼むとかありませんか?
会社によって値段違いますよね?それだって、その人の手元に入るかどうかわかりませんが、会社も労働に対する対価を得ていると考えれば、それもおかしな話になりませんか?
わが国は、共産主義社会ではありません。
同じ仕事であっても価格競争というのは生じますよね?
>>千歩譲って
同じ現場で、同じ種類の仕事をして、同じ時間を拘束されているのであれば、同一労働とみなそうと考えたとします。(これも仮定)
その場合、一緒であるべきですか?
プロ野球の選手の年棒、どうですか?
逆転サヨナラ打のヒットと、勝負が決まっているところで打ったヒットは、同じ労働ですか?
歌番組の歌手のギャラは、どうですか?
まだ、やりますか?
そう、「同一労働、同一賃金」なんていうスローガンは、確かに、聞こえはいいのですが、定義づけができない以上、実現不可能な話だと、私は思うのです。
問題は、もっと別のところにある。
私は、そう思っていますが、いかがでしょう?
この番組に関しての話は、まだ続きます。
ちょっと地方案件に行っていました。
突然ですが、我が家には、テレビはありません。地デジ化の時にやめてしまいましたので。
ですから、テレビが普段、どんな報道をしているのかわかりません。
テレビを見るのは、もっぱら、出張先のホテルくらいです。
でも、見たいと思うものってないもんですね。
と思いながら、先日12月15日の夜、BS-TBSで、こんな番組がやっていました。
「週刊BS-TBS報道部」
出演されていたのは、連合の古賀 伸明会長
労働組合について、あれこれ特集を組んで放送していました。
その中でこんな感じのやり取りがありました。
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杉尾 秀哉キャスター
「同一労働、同一賃金が基本だと思うんですが、連合は、そういうことを言ってこなかったんじゃないですか?」
古賀会長
「そのとおりです。」
生井 俊重氏(経済評論家)
「非正規より働いている、正規社員もいますからね」
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杉尾キャスターこんなに浅い人だったのかと、私は、がっかりしました。
生井とかいう経済評論家に至っては、残念ながら、論外。
なぜ、私が失望したのか?(もともと、マスゴミには何も期待はしていないんだけど…(笑)
「同一労働」なんてありえない
杉尾キャスターに限らず、「同一労働、同一賃金」という理想をスローガンとして掲げている人がときどきいます。
ですが、そもそも、「同一労働」なんて、ありえないと、私は思うのです。
皆さんの日々のお仕事で、その内容が全く同じだったという事がありますか?
もし、あるとお答えの方がいたら、その方は仕事を舐めきっている人だと思います。
ありえません、どんな仕事であっても。
接客であれば、相手する人が違うはずです。同じ人であっても、その人の様子が全く同じという事はないはずです。
事務仕事でも、似ている書類があったとしても、全く同一ではないはずです。
製造でも、やっていることは日々同じでも、量や、機械の調子、シフトその他もろもろの条件が変わっているはずです。
研究職でも同じでしょう。
ルーチンワークでも、暇な時もあれば、忙しいときもあるでしょう?
任されている仕事の方法が同じでも、それを取り巻く環境や、内容、その仕事によって生じる事象が全く同一だという事はあり得ないはずです。
一人の人が携わる日々の仕事でさえ、同一といえる仕事が存在するとは言い難いのに、ましてや、他人と比べて同一の労働なんて、ありえないとおもいませんか?
もっと詳しく見てみましょうか?
たとえば、製造現場
何の製造でもかまわないが、製造現場は、一人の要員によって物が作られるわけではありません。まぁどんな仕事も一人で成り立つことはないのですが。(これがまったくわかっていない、派遣労働者に何度か遭遇するから、信じられないのだが、この話は、またの機会に)。
で、その製造要員によって、品質が変わってしまったら、商品にはなりません。
だから、製造現場では、製造の方法や手順が、人によって変わることなく、細かく作業手順が決められているわけです。加えて事故防止のために、安全マニュアルもあるわけです。
すなわち、作業の平準化は、製造現場では必須の事柄です。
「人による品質の違い」を生じさせないために。
もっとわかりやすい例を挙げれば、ファストフード店で出されるメニューがお店ごと、店員ごとによって味が違うとか、量が違うとかありませんよね?それと同じです。
だからといって、同一労働っていえますか?
たとえば、工場で手順が画一化されて、機械による自動化が確立されている現場だとしても、毎日、毎時間まったく同じ労働となるとは考えられない。
品質と手順が同じでも、仕事の内容が同じにはならないはずですよね?さっきの話と重複しますが。
同じ手順で物が作られるとしても、製造量、出荷時間など毎日違うはずですし、機械は、人の手が加わらないと常に一定の条件で稼動するとは限らない。メンテナンスの条件は、気象条件であったり、経年劣化であったり、ほかいろいろあるものだ、筆者も大いに経験していますが…
それでも、同一労働だと、いいきれますか?
品質、作業手順などの画一化と、同一労働は違うと思うのです。
仕事の内容もさることながら、役割も違っていると思いますよ、どんな場所でも。
自分に対応できない内容のことが起こったとき、わかる人や責任者に振ったり、振られたりしませんか?
これも、同一労働なのでしょうか?
正規であれ、非正規であれ、管理職であれ、部下であれ、同じ職場にいる人間は、同じ仕事をしているのではなく、同じ現場で、同じ時間を共有しているだけなのです。
「同一労働、同一賃金」 適用できますか?
「あの人と同じ仕事をしているのに…」って言えますか?
>>百歩譲ったとして
同一労働というものがあったと仮定しましょう。
その場合、同一賃金が妥当だとおもいますか?
私は、そうは思いません。
たとえば、ある案件で、複数の派遣会社から労働者が派遣されたとします(大量に人を雇うときは、リスク回避のために、そういうことをすることが多々あります。)。
その場合、派遣会社Aの派遣社員と、派遣会社Bの派遣社員で給料が違うという事は、珍しいことではありません。
それは、両方の会社の待遇が同一ではないからです。
これは、変なことですか?
まぁ、変と言えば変でしょうけれども、それを言ったら、同じ業種だったら、会社の業績にかかわらず賃金同一ということになるんじゃないですか?
同じ商品でも、店によって値段が違うという事ありませんか?同一労働、同一賃金の理論からすると、労働力も商品と同じですから、どんな商品も、どこの店で買っても同じ値段という理屈にならなければおかしくないですか?
皆さんは、家の修理とかで、工事を頼むとかありませんか?
会社によって値段違いますよね?それだって、その人の手元に入るかどうかわかりませんが、会社も労働に対する対価を得ていると考えれば、それもおかしな話になりませんか?
わが国は、共産主義社会ではありません。
同じ仕事であっても価格競争というのは生じますよね?
>>千歩譲って
同じ現場で、同じ種類の仕事をして、同じ時間を拘束されているのであれば、同一労働とみなそうと考えたとします。(これも仮定)
その場合、一緒であるべきですか?
プロ野球の選手の年棒、どうですか?
逆転サヨナラ打のヒットと、勝負が決まっているところで打ったヒットは、同じ労働ですか?
歌番組の歌手のギャラは、どうですか?
まだ、やりますか?
そう、「同一労働、同一賃金」なんていうスローガンは、確かに、聞こえはいいのですが、定義づけができない以上、実現不可能な話だと、私は思うのです。
問題は、もっと別のところにある。
私は、そう思っていますが、いかがでしょう?
この番組に関しての話は、まだ続きます。
2013年12月14日土曜日
なんで、労組の同意が必要なんだ?
おはようございます。
時間がないので、さくさくと。。。
3年ルールがいよいよ、撤廃されるようです。
気になるのが、労組の同意が必要だとかというところ。
労組は、その構成員の多くが、正規労働者でしょ?(アルバイトも加入できるところもあるけどね)要するに、派遣先に直接雇用された人間が加入している団体でしょ?
なのに、どうして、外部発注により職場に来た人間の話について、同意云々というはなしになるのだろう?
何度も言っていますが、正規労働者と非正規労働者は、その趣旨が違うのですから、同じ次元で議論しても仕方がないのです。
まったく無関係だとは言いませんよ。
ただ、非正規労働の労働条件については、正規労働者や直接雇用者の労組ではなく、非正規労働者の労組でしょ?かかわるべきは。
ちょっと違うような気がするのですが。
出張案件が終わったら、もう一度調べてみようと思います。
時間がないので、さくさくと。。。
3年ルールがいよいよ、撤廃されるようです。
気になるのが、労組の同意が必要だとかというところ。
労組は、その構成員の多くが、正規労働者でしょ?(アルバイトも加入できるところもあるけどね)要するに、派遣先に直接雇用された人間が加入している団体でしょ?
なのに、どうして、外部発注により職場に来た人間の話について、同意云々というはなしになるのだろう?
何度も言っていますが、正規労働者と非正規労働者は、その趣旨が違うのですから、同じ次元で議論しても仕方がないのです。
まったく無関係だとは言いませんよ。
ただ、非正規労働の労働条件については、正規労働者や直接雇用者の労組ではなく、非正規労働者の労組でしょ?かかわるべきは。
ちょっと違うような気がするのですが。
出張案件が終わったら、もう一度調べてみようと思います。
2013年12月12日木曜日
別にあなたじゃなくていい(その2:勘違い非正規を産み出している正規労働者)
******************************************
非正規労働者の報酬は、仕事の対価である。
正規労働者の報酬は、その人間を、その会社、団体、役所ほかに、所属させる経費、言い換えれば、集団に拘束するための経費である。
*******************************************
この前提に立ち返ると、いろんな答えが出るような気がします。
ここから、仕事のあり方、取り組み方、責任の所在とかが変わってきます。
私が、非正規を規制すれば、正規雇用が増えるという図式が成り立たない と言っているのは、この趣旨が違うからということからなのです。
さて、
別にあなたじゃなくていい ということの第二弾
ですが、
もう一度おさらい、
非正規労働者の報酬は、仕事の対価であるから、相手が要求する範囲の仕事さえしてもらえれば、誰でもいいという事になります。
ですから、非正規労働者は、まず、相手が要求することを行わなければなりません。
やたらと、自分の業務とは言えないことに対する改善やら、自分の主張を職場に求めたりする非正規労働者がいますが、それは間違いです。
なぜならば、その非正規労働者は、いずれ組織からいなくなる人間だからです。
組織からいなくなる人間に、組織の在り方とか、ノウハウにかかわることを任せる経営者がいると思いますか?
さて、勘違いをしている非正規がいるのは、その人本人の考え方にもあるのですが、実は、非正規を使っている側に問題があることが少なくありません。
前回も少し話しましたが、非正規労働者を、奴隷だと、正規労働者、使っている側は偉いんだぞ!的なふるまいをする輩が少なくないのです。
こうした輩の困った考え方が、勘違い非正規を産み出していると言ってもよいかもしれません。
会社が、非正規を使う理由は、ずばり、人件費節減です。
そして、それは、人に紐づく価値、すなわち、会社の情報、ノウハウ流出がない状態で行いたいわけです。
とすると、非正規労働者に任せる部分は、そうした懸念がないところという事になりますよね。
新たな価値を生み出す仕事であったり、新たなプロジェクトを立ち上げるとか、会社の利益を上げるとかいうことを非正規に任せるわけがありません。
いわゆる定常状態になった部分を非正規に任せ、正規労働者は、これからを作り出す、いわゆる、コア業務を行うというのが王道です。
これ等の業務は、現在または、明らかに見える形で利益が出る業務ではありませんから、仕事の対価というのを算出するのが難しいので、人に基づいて報酬を得ている正規労働者がやるべき仕事なのです。
となると、正規労働者は、非正規労働者に任せる部分をちゃんと作り上げなければならない。
にもかかわらず、これができていない現場が多いのです。
では、どうすべきなのか
(1)定常状態をきちんと作り上げる(誰がやっても品質一定の手順の確定)
(2)わからないこと、不明確なことをジャッジする人をちゃんと決めておく(これは正規労働者の仕事)
(3)イレギュラー対応のフロー、線引きを確定する(預けっぱなしにしない、これも正規労働者の仕事)
(4)案件の大方針及び、趣旨をちゃんと確定する、そして、その方針は、やたらと動かさない(これも正規労働者の仕事)
これで全てまかなえるというわけではありません。ざっくり、いま思いつくままに載せてみました。
要するに、
非正規労働者に、イレギュラーや責任を負わせるような、また、方針を作り上げるようなことをさせてはいけない と思うのです。
ところが、これができていないのですよ、何度も言うけれど。
便利な人件費抑制ツールと思っている人が、どれだけ多いことか!
これは、正規側、非正規側にとっても不幸な結果を招きます。
非正規側には、無用な責任や、厄介ごとを押し付けられ、不当に詐取される。
正規側には、勘違い非正規を発生させ、めちゃくちゃにされる。ノウハウが流出する。ノウハウが会社に残らない。使える非正規が定着しない。
他にもありますけどね。
正規労働者においては、人に紐づいている経費ですから、貴方でなければならないのです。貴方であるという事は、どういうことか?それは、責任を取るべき人なのです。
逆に、
別にあなたじゃなくていい、非正規は、非正規側から見ても、別に、この職場じゃなくてもいいという事なのです。
貴方の周りに、非正規に丸投げしてみたり、非正規に責任を負わせたがる正規労働者はいませんか?
都合の悪いことを押し付けるという正規労働者はいませんか?。
まさに、奴隷扱いする人、いませんか?
それでは、また。
非正規労働者の報酬は、仕事の対価である。
正規労働者の報酬は、その人間を、その会社、団体、役所ほかに、所属させる経費、言い換えれば、集団に拘束するための経費である。
*******************************************
この前提に立ち返ると、いろんな答えが出るような気がします。
ここから、仕事のあり方、取り組み方、責任の所在とかが変わってきます。
私が、非正規を規制すれば、正規雇用が増えるという図式が成り立たない と言っているのは、この趣旨が違うからということからなのです。
さて、
別にあなたじゃなくていい ということの第二弾
ですが、
もう一度おさらい、
非正規労働者の報酬は、仕事の対価であるから、相手が要求する範囲の仕事さえしてもらえれば、誰でもいいという事になります。
ですから、非正規労働者は、まず、相手が要求することを行わなければなりません。
やたらと、自分の業務とは言えないことに対する改善やら、自分の主張を職場に求めたりする非正規労働者がいますが、それは間違いです。
なぜならば、その非正規労働者は、いずれ組織からいなくなる人間だからです。
組織からいなくなる人間に、組織の在り方とか、ノウハウにかかわることを任せる経営者がいると思いますか?
さて、勘違いをしている非正規がいるのは、その人本人の考え方にもあるのですが、実は、非正規を使っている側に問題があることが少なくありません。
前回も少し話しましたが、非正規労働者を、奴隷だと、正規労働者、使っている側は偉いんだぞ!的なふるまいをする輩が少なくないのです。
こうした輩の困った考え方が、勘違い非正規を産み出していると言ってもよいかもしれません。
会社が、非正規を使う理由は、ずばり、人件費節減です。
そして、それは、人に紐づく価値、すなわち、会社の情報、ノウハウ流出がない状態で行いたいわけです。
とすると、非正規労働者に任せる部分は、そうした懸念がないところという事になりますよね。
新たな価値を生み出す仕事であったり、新たなプロジェクトを立ち上げるとか、会社の利益を上げるとかいうことを非正規に任せるわけがありません。
いわゆる定常状態になった部分を非正規に任せ、正規労働者は、これからを作り出す、いわゆる、コア業務を行うというのが王道です。
これ等の業務は、現在または、明らかに見える形で利益が出る業務ではありませんから、仕事の対価というのを算出するのが難しいので、人に基づいて報酬を得ている正規労働者がやるべき仕事なのです。
となると、正規労働者は、非正規労働者に任せる部分をちゃんと作り上げなければならない。
にもかかわらず、これができていない現場が多いのです。
では、どうすべきなのか
(1)定常状態をきちんと作り上げる(誰がやっても品質一定の手順の確定)
(2)わからないこと、不明確なことをジャッジする人をちゃんと決めておく(これは正規労働者の仕事)
(3)イレギュラー対応のフロー、線引きを確定する(預けっぱなしにしない、これも正規労働者の仕事)
(4)案件の大方針及び、趣旨をちゃんと確定する、そして、その方針は、やたらと動かさない(これも正規労働者の仕事)
これで全てまかなえるというわけではありません。ざっくり、いま思いつくままに載せてみました。
要するに、
非正規労働者に、イレギュラーや責任を負わせるような、また、方針を作り上げるようなことをさせてはいけない と思うのです。
ところが、これができていないのですよ、何度も言うけれど。
便利な人件費抑制ツールと思っている人が、どれだけ多いことか!
これは、正規側、非正規側にとっても不幸な結果を招きます。
非正規側には、無用な責任や、厄介ごとを押し付けられ、不当に詐取される。
正規側には、勘違い非正規を発生させ、めちゃくちゃにされる。ノウハウが流出する。ノウハウが会社に残らない。使える非正規が定着しない。
他にもありますけどね。
正規労働者においては、人に紐づいている経費ですから、貴方でなければならないのです。貴方であるという事は、どういうことか?それは、責任を取るべき人なのです。
逆に、
別にあなたじゃなくていい、非正規は、非正規側から見ても、別に、この職場じゃなくてもいいという事なのです。
貴方の周りに、非正規に丸投げしてみたり、非正規に責任を負わせたがる正規労働者はいませんか?
都合の悪いことを押し付けるという正規労働者はいませんか?。
まさに、奴隷扱いする人、いませんか?
それでは、また。
2013年12月5日木曜日
別にあなたじゃなくていい
某案件で一緒になった派遣の人たち。
言われたことをやらず、言われていないこと をやたらとやりたがったんだよね。
こういうことは、良く見かける光景です。
確かに、前向きに仕事をするというのは、大事かもしれませんが…
「それが、何の利益をもたらすのですか?」
ここがわかっていない。
一般に非正規労働者(一般にといったのは、クリエーターなどの方たちもいるので一緒に論じられないという意味です)は、その派遣先のスタッフではありません。
自分たちの職場環境を良くするために、働きかけることは時として必要ですが、それ以外のことをやる必要はありません。
どうしてか?
これは、前にも話しました、非正規社員の報酬の意味合いに絡んできます。
会社は、「仕事の対価」として非正規社員の報酬を払っている。
つ、ま、り
期待している「仕事」さえしてくれれば、誰でもいいわけです。
そう、極論を言えば、「仕事」さえしてくれれば、犬でも猫でも猿でもいいのです。
ただ、犬、猫、猿は、仕事をしてくれません。
ですから、人間やロボットに仕事をさせる、そういう位置づけなのです。
ですから、与えられた「仕事」をきっちりこなすこと。
これが、労働力を買ったお客様である、派遣先のニーズであり、それにこたえるのが派遣社員などの非正規労働者であり、その対価が給料なのです。
な、の、で
「別にあなたじゃなくていい」 わけです。
それが、わかっていないのが多いんだよね。実際。
ですが、労働者側だけに問題があるわけではないんですよね、中には、その線引きがわからず、いわゆる安易な丸投げをする会社や、正規労働者がいるのも確かです。
非正規労働者=奴隷 と思っている会社も山ほどあるのが現状です。
そして、奴隷的扱いで、苦しんでいる、非正規労働者が沢山いるのも事実です。
奴隷ではなく、仕事の対価として給料をもらっている労働者というのが正しいのに…
そうなってくると、また、そもそも、会社を信用していない派遣労働者は、自分の身を守るために暴走するわけです(笑)。
このネタは、ちょっとネタが多く、根が深いので、少しずつ綴っていこうと思います。
言われたことをやらず、言われていないこと をやたらとやりたがったんだよね。
こういうことは、良く見かける光景です。
確かに、前向きに仕事をするというのは、大事かもしれませんが…
「それが、何の利益をもたらすのですか?」
ここがわかっていない。
一般に非正規労働者(一般にといったのは、クリエーターなどの方たちもいるので一緒に論じられないという意味です)は、その派遣先のスタッフではありません。
自分たちの職場環境を良くするために、働きかけることは時として必要ですが、それ以外のことをやる必要はありません。
どうしてか?
これは、前にも話しました、非正規社員の報酬の意味合いに絡んできます。
会社は、「仕事の対価」として非正規社員の報酬を払っている。
つ、ま、り
期待している「仕事」さえしてくれれば、誰でもいいわけです。
そう、極論を言えば、「仕事」さえしてくれれば、犬でも猫でも猿でもいいのです。
ただ、犬、猫、猿は、仕事をしてくれません。
ですから、人間やロボットに仕事をさせる、そういう位置づけなのです。
ですから、与えられた「仕事」をきっちりこなすこと。
これが、労働力を買ったお客様である、派遣先のニーズであり、それにこたえるのが派遣社員などの非正規労働者であり、その対価が給料なのです。
な、の、で
「別にあなたじゃなくていい」 わけです。
それが、わかっていないのが多いんだよね。実際。
ですが、労働者側だけに問題があるわけではないんですよね、中には、その線引きがわからず、いわゆる安易な丸投げをする会社や、正規労働者がいるのも確かです。
非正規労働者=奴隷 と思っている会社も山ほどあるのが現状です。
そして、奴隷的扱いで、苦しんでいる、非正規労働者が沢山いるのも事実です。
奴隷ではなく、仕事の対価として給料をもらっている労働者というのが正しいのに…
そうなってくると、また、そもそも、会社を信用していない派遣労働者は、自分の身を守るために暴走するわけです(笑)。
このネタは、ちょっとネタが多く、根が深いので、少しずつ綴っていこうと思います。
2013年12月3日火曜日
日雇い派遣禁止の影響~試験監督を例に~
みなさんは、学校のテスト以外に、試験をうけたことはありますよね?
入試にせよ、資格試験にせよ。
その資格試験の試験監督のほとんどが、主催団体の職員ではなく、派遣社員やアルバイトだという事だという事をご存知ですか?
国家試験の類も例外ではありません。
場合によっては、その会社にまるまる運営を委託するというところもあるでしょう。
主催団体は、問題の作成と採点、合否判定をするだけというのが通例です。
もっとも、これは間違った方法ではありません。
ちゃんと、受験生の答案を管理すれば、何の問題もないやり方です。
今や、試験の運営は、イベントの運営と変わらないのです。
試験は、そうそう、多く行われません。
TOEICや漢字検定のように年に何回もといったところで、毎日あるわけではないのです。
そんなたまにしかない試験のために無駄に人を抱えるわけにはいきません。
とすると、試験当日は、正職員の応援を借りることになる。
タダですら高い日当で休日出勤手当を出すことになる。コストがかかってしまいます。
正職員とはいえ、おそらく他の部署からの応援ですから、派遣に依頼しても、品質が変わるわけではありません。
では、直接雇用のアルバイト、または、パートにしたらどうでしょう?
(1)アルバイト、パートといえども、直接雇用にすると募集、給与、福利厚生などの事務処理が発生し、コストがかかってしまいます。
(2)これを派遣にすると、これ等の手間が省けるというメリットがあるわけです。
コストを下げたい主催団体側
仕事がほしい派遣会社側
結果的に受験料を下げてほしいと思っている受験生側
誰も困っていなかったはずなのです。
これは、法を作った厚生労働省も同じだったはずなのです。
*****************
さて、原則禁止となったからと言って、こうした試験における単発労働者のニーズがなくなったわけではありません。
ニーズがなくなっていなければ、どうなるか?
形態が変わって運営されるようになりました。
<今まで>
主催団体⇒(業務委託)一次請けの運営会社⇒二次請けの派遣会社⇒派遣社員または、アルバイト
<原則禁止以降>
主催団体⇒一次請けの運営会社⇒(請負契約)⇒派遣会社⇒(業務請負)⇒監督員
または、
派遣会社⇒(アルバイト)⇒監督員
大体こんな感じです。
これにより報酬は、どうなったでしょう?
下がりました。
思いっきり。
とある派遣会社からもらっていた今の会社、時給1600円
がバイトに切り替わり 時給900円+交通費
になってしまったのです。
で、仕事の内容は、というと、同じなのです。
そもそも、労働者のための制度改正のはずだったのになぁ~と。
単なる賃下げじゃない?
賃下げだと、経済界が喜ぶ話かもしれませんが、経済界は、日雇い派遣禁止に反対でした。今回の見直しも、経済界の要請です。
う~ん、何がしたかったのでしょうねぇ~
賃下げ以外にも、大体同じ面子で仕事ができ、品質も安定していたわけです。働く側に不満があれば、リピーターにならないでしょ?
そんな現場も、この制度は、壊してしまったのです。
************************
なんでこんなことに?なったのでしょうね?
法制度を変える、法による規制をかけるときには、「どういうニーズや理由があってそういう現象が出てきたのか」ここに注意して規制をかけなければ、無駄な規制がかかるだけで、余計な事務処理が増えるだけになってしまいます。
日雇い派遣は、日雇いの仕事が必要だというニーズがある限り、これを規制したところで、日雇い仕事がなくなるものではありません。要するに、規制することは、出来ないのです。
もし日雇い派遣による貧困救済を政策として行うつもりがあるのなら(まぁ、政治家たちがそんなことを考えているとは、過去においても、現代においても、無いと思いますが)、最低日当制度を創設すべきだったのではないかと思いますけどね。そんな発想はないんでしょうかねぇ~
日雇い派遣禁止は、働く人にしわ寄せが行く規制でした。
こんな規制、誰が決めたのでしょう?
民主党や社民党とかが主体的に動いていたとしたら、連合をはじめとする正規社員の労働組合が後押ししていたというのなら、そのセンスを疑います。
これも、「非正規で仕事をしたことがない人間たちが、非正規労働の問題を議論している」から、こんなセンスのない規制を考えてしまうのでしょうか?
「個人の働き方、働く態様」を規制するというやり方で労働者が幸せになるとは、到底思えないのですが、皆さんは、どう思われますか?
入試にせよ、資格試験にせよ。
その資格試験の試験監督のほとんどが、主催団体の職員ではなく、派遣社員やアルバイトだという事だという事をご存知ですか?
国家試験の類も例外ではありません。
場合によっては、その会社にまるまる運営を委託するというところもあるでしょう。
主催団体は、問題の作成と採点、合否判定をするだけというのが通例です。
もっとも、これは間違った方法ではありません。
ちゃんと、受験生の答案を管理すれば、何の問題もないやり方です。
今や、試験の運営は、イベントの運営と変わらないのです。
試験は、そうそう、多く行われません。
TOEICや漢字検定のように年に何回もといったところで、毎日あるわけではないのです。
そんなたまにしかない試験のために無駄に人を抱えるわけにはいきません。
とすると、試験当日は、正職員の応援を借りることになる。
タダですら高い日当で休日出勤手当を出すことになる。コストがかかってしまいます。
正職員とはいえ、おそらく他の部署からの応援ですから、派遣に依頼しても、品質が変わるわけではありません。
では、直接雇用のアルバイト、または、パートにしたらどうでしょう?
(1)アルバイト、パートといえども、直接雇用にすると募集、給与、福利厚生などの事務処理が発生し、コストがかかってしまいます。
(2)これを派遣にすると、これ等の手間が省けるというメリットがあるわけです。
コストを下げたい主催団体側
仕事がほしい派遣会社側
結果的に受験料を下げてほしいと思っている受験生側
誰も困っていなかったはずなのです。
これは、法を作った厚生労働省も同じだったはずなのです。
*****************
さて、原則禁止となったからと言って、こうした試験における単発労働者のニーズがなくなったわけではありません。
ニーズがなくなっていなければ、どうなるか?
形態が変わって運営されるようになりました。
<今まで>
主催団体⇒(業務委託)一次請けの運営会社⇒二次請けの派遣会社⇒派遣社員または、アルバイト
<原則禁止以降>
主催団体⇒一次請けの運営会社⇒(請負契約)⇒派遣会社⇒(業務請負)⇒監督員
または、
派遣会社⇒(アルバイト)⇒監督員
大体こんな感じです。
これにより報酬は、どうなったでしょう?
下がりました。
思いっきり。
とある派遣会社からもらっていた今の会社、時給1600円
がバイトに切り替わり 時給900円+交通費
になってしまったのです。
で、仕事の内容は、というと、同じなのです。
そもそも、労働者のための制度改正のはずだったのになぁ~と。
単なる賃下げじゃない?
賃下げだと、経済界が喜ぶ話かもしれませんが、経済界は、日雇い派遣禁止に反対でした。今回の見直しも、経済界の要請です。
う~ん、何がしたかったのでしょうねぇ~
賃下げ以外にも、大体同じ面子で仕事ができ、品質も安定していたわけです。働く側に不満があれば、リピーターにならないでしょ?
そんな現場も、この制度は、壊してしまったのです。
************************
なんでこんなことに?なったのでしょうね?
法制度を変える、法による規制をかけるときには、「どういうニーズや理由があってそういう現象が出てきたのか」ここに注意して規制をかけなければ、無駄な規制がかかるだけで、余計な事務処理が増えるだけになってしまいます。
日雇い派遣は、日雇いの仕事が必要だというニーズがある限り、これを規制したところで、日雇い仕事がなくなるものではありません。要するに、規制することは、出来ないのです。
もし日雇い派遣による貧困救済を政策として行うつもりがあるのなら(まぁ、政治家たちがそんなことを考えているとは、過去においても、現代においても、無いと思いますが)、最低日当制度を創設すべきだったのではないかと思いますけどね。そんな発想はないんでしょうかねぇ~
日雇い派遣禁止は、働く人にしわ寄せが行く規制でした。
こんな規制、誰が決めたのでしょう?
民主党や社民党とかが主体的に動いていたとしたら、連合をはじめとする正規社員の労働組合が後押ししていたというのなら、そのセンスを疑います。
これも、「非正規で仕事をしたことがない人間たちが、非正規労働の問題を議論している」から、こんなセンスのない規制を考えてしまうのでしょうか?
「個人の働き方、働く態様」を規制するというやり方で労働者が幸せになるとは、到底思えないのですが、皆さんは、どう思われますか?
2013年11月28日木曜日
日雇い派遣 原則禁止の愚
昨年10月から、派遣労働法が改正になり、日雇い派遣が原則禁止になりました。
くわしくは、こちら
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/haken-shoukai/kaisei/01-1.html
さて、この原則禁止が見直されるようです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131010-00000002-wordleaf-bus_all
朝日新聞にも、批判的な記事が載っていました。2013年11月22日朝刊生活面
(下のリンクは、有料記事)
http://www.asahi.com/articles/TKY201311210502.html
ところで、この日雇い派遣原則禁止、いったい何がやりたかったのでしょう?
この規定の経緯は、
http://www.e-sanro.net/sri/YonBiz/cont_pdf/a01_2008_11_20.pdf
ワーキングプアの原因が日雇い派遣だと
http://video.weblio.jp/content/%E6%97%A5%E9%9B%87%E3%81%84%E6%B4%BE%E9%81%A3
この一連の報道などで、社会問題化したワーキングプア問題は、日雇い派遣が悪いという風潮になってしまいました。まるで、その当時、急成長したグッドウィル、フルキャスト、を叩くかのごとく。
この日雇い派遣禁止を推し進めたのがどんな人たちだったのかは、わかりませんが、彼らは、日雇い派遣を禁止すれば、「常用派遣または、正規労働者が増える」と本気で思っていたのでしょうか?
それとも、五月蠅い人たち(特に、労働組合をバックにする政党や、貧困層や労働者、弱者の味方のような動きをするひとたち)を黙らせるために、結果はどうあれ、日雇い派遣を禁止にしたのか?
いずれにしても、結果は、規制する前からわかりきっていました。
常用派遣も、正規労働も、増えるわけがない。
のちに、具体例を挙げますが、日雇い派遣は、日雇いで雇う必要があるから、存在したわけです。
前にも言いましたが、非正規労働者の報酬は、仕事の対価です。
そして、正規労働者の報酬は、その労働者を雇い主が拘束するための経費です。
(ブラック会社の場合は、仕事の対価のまとめ払いで、しかも割引的なものですが、詳しくは、こちらの記事を)
ようするに、両者は、存在する意味合いが違うのです。
ですから、非正規労働に対する規制をかければ、正規労働者が増えるという関係にありません。
そもそも、意味合いが違うもの同士に、相関関係があるわけがありません。
そして、日雇い、言い換えれば、単発の仕事は、あらゆるところで発生しているわけで、その働き手のニーズというのが、すぐになくなるとは到底思えません。
ですから、非正規労働のあり方にかけられた規制は、非正規労働というカテゴリーの中で影響を及ぼしてくるにすぎません。
より具体的にいうと、日雇い派遣が禁止されれば、登録型アルバイトであったり、業務請負という形に変わるだけです。
じゃあ、契約の形が変わっただけなら、働き手には、何ら影響なかったんじゃないか?と思う方がいるかもしれませんが、実はそうではなかったのです。
次回、私が喰らった実例を挙げてみたいと思います。
くわしくは、こちら
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/haken-shoukai/kaisei/01-1.html
原則、という以上、例外があるわけです。
さて、この原則禁止が見直されるようです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131010-00000002-wordleaf-bus_all
朝日新聞にも、批判的な記事が載っていました。2013年11月22日朝刊生活面
(下のリンクは、有料記事)
http://www.asahi.com/articles/TKY201311210502.html
ところで、この日雇い派遣原則禁止、いったい何がやりたかったのでしょう?
この規定の経緯は、
http://www.e-sanro.net/sri/YonBiz/cont_pdf/a01_2008_11_20.pdf
ワーキングプアの原因が日雇い派遣だと
http://video.weblio.jp/content/%E6%97%A5%E9%9B%87%E3%81%84%E6%B4%BE%E9%81%A3
この一連の報道などで、社会問題化したワーキングプア問題は、日雇い派遣が悪いという風潮になってしまいました。まるで、その当時、急成長したグッドウィル、フルキャスト、を叩くかのごとく。
この日雇い派遣禁止を推し進めたのがどんな人たちだったのかは、わかりませんが、彼らは、日雇い派遣を禁止すれば、「常用派遣または、正規労働者が増える」と本気で思っていたのでしょうか?
それとも、五月蠅い人たち(特に、労働組合をバックにする政党や、貧困層や労働者、弱者の味方のような動きをするひとたち)を黙らせるために、結果はどうあれ、日雇い派遣を禁止にしたのか?
いずれにしても、結果は、規制する前からわかりきっていました。
常用派遣も、正規労働も、増えるわけがない。
のちに、具体例を挙げますが、日雇い派遣は、日雇いで雇う必要があるから、存在したわけです。
前にも言いましたが、非正規労働者の報酬は、仕事の対価です。
そして、正規労働者の報酬は、その労働者を雇い主が拘束するための経費です。
(ブラック会社の場合は、仕事の対価のまとめ払いで、しかも割引的なものですが、詳しくは、こちらの記事を)
ようするに、両者は、存在する意味合いが違うのです。
ですから、非正規労働に対する規制をかければ、正規労働者が増えるという関係にありません。
そもそも、意味合いが違うもの同士に、相関関係があるわけがありません。
そして、日雇い、言い換えれば、単発の仕事は、あらゆるところで発生しているわけで、その働き手のニーズというのが、すぐになくなるとは到底思えません。
ですから、非正規労働のあり方にかけられた規制は、非正規労働というカテゴリーの中で影響を及ぼしてくるにすぎません。
より具体的にいうと、日雇い派遣が禁止されれば、登録型アルバイトであったり、業務請負という形に変わるだけです。
じゃあ、契約の形が変わっただけなら、働き手には、何ら影響なかったんじゃないか?と思う方がいるかもしれませんが、実はそうではなかったのです。
次回、私が喰らった実例を挙げてみたいと思います。
2013年11月19日火曜日
腕時計
先日、YouTubeで、ある動画を見ました。
脳性まひの障害を持つ男性の射精処理をする団体の取り組みを紹介する動画です。
女性が男性の自宅に行き、手袋をした女性がローションを男性器を付けて、マスターベーションの出来ない男性の補助をして、射精処理をするという様子が描かれていました。
性風俗ではないので、女性が脱ぐとか、触るとか、触らせるとかいうのは全くなく、まさに淡々と進むわけです。
で、紹介動画では、サービスは、福祉の一環としてなされており、従事している女性は、介護、看護、医療のいずれかのフィールドの有資格者だと謳っています。
まぁ、そうでしょうね。
で、私は、そのサービスがどうのこうの言うつもりは毛頭ありません。
ただ、ちょっと、気になった点が…
腕時計…
事務のお仕事や、試験監督のような時間を測る仕事(たまに、私もしますが)、営業といった仕事ならいざ知らず、手袋ごしとはいえ、人の体に触れる仕事で腕時計って、どうなんでしょう?
病院で、腕時計を付けた看護婦さんが注射しますか?点滴打ちますか?
なんかの拍子に、腕時計やアクセサリーが注射器や、点滴に当たったら、どうなります?
それに、不衛生ですよね?
医者は、内科の医者はたまにいるけど、歯医者さんで、腕時計したまま処置する人います?眼科医でいます?外科でいます?
私は、主に、企業や官庁のリースパソコンの入れ替えに伴う設置、設定作業を行っています。(他にもいろいろありますけどね。)
このような作業をするときは、必ず、腕時計は外します。
なんかの拍子で、お客様のパソコンのモニター画面などを傷つけてしまいかねないこと、運搬などで、ひっかけて事故を起こしかねないこと、作業上邪魔なうえに、時間を見る必要がほとんどないことが主な理由です。
リーダーとかで、実作業に入らないときは、むしろ時間を見る必要があるので、腕時計を付けていますが、それでもサポート作業に入るときは、外します。
これは、私たちの世界(インチキテクノロジー業界(笑))では、常識で、腕時計、アクセサリーなどを付けている人は、外してから作業するように注意されます。
貴方のところに来る工事の業者さんも、大方は、腕時計をしていないはずです。
お店で料理する人も、まともな料理人だったら、腕時計はめて料理しないですよね?
たまにいますけど、それは、まともではないし、そういう店の料理なんてろくなもんじゃないですよ。
そうおもいませんか?
なんとかランキングとかいうどうしようもない番組(※1)で有名になった、某料理人が、以前テレビで(※2)腕時計をはめながら料理をして、その料理を頭の悪そうな、っていうか悪い芸人どもが美味しい美味しいと言って食べるというシーンがありました。
まぁ、その料理人は、料理芸人なのでしょうから、自分が身に着けている腕時計を、テレビ放送に載せたかったのでしょう(スポンサーにでもなってもらっているのかもしれませんが)、ただ、料理人としてどうかというと、到底、まともだとは、思えないのです。
何気ないかもしれませんが、私は、腕時計を付けているかいないか、結構気になってしまうのですが、みなさんは、どうおもいますか?
<注:画面の腕時計は、記事と何ら関係ありません>
※1:なぜここまで酷評するかというと、私は、ここにかかわっている人間にろくでもない奴がいるのを知っているからです。もっとも、こいつが本当にこの番組にかかわっているのかは、大いに疑問が残るところなのですが。いずれにしても、ただの個人的偏見です(笑)、流してください。
※2:我が家は、既にテレビというものはありませんので、アナログ放送だったころの話です)
脳性まひの障害を持つ男性の射精処理をする団体の取り組みを紹介する動画です。
女性が男性の自宅に行き、手袋をした女性がローションを男性器を付けて、マスターベーションの出来ない男性の補助をして、射精処理をするという様子が描かれていました。
性風俗ではないので、女性が脱ぐとか、触るとか、触らせるとかいうのは全くなく、まさに淡々と進むわけです。
で、紹介動画では、サービスは、福祉の一環としてなされており、従事している女性は、介護、看護、医療のいずれかのフィールドの有資格者だと謳っています。
まぁ、そうでしょうね。
で、私は、そのサービスがどうのこうの言うつもりは毛頭ありません。
ただ、ちょっと、気になった点が…
腕時計…
事務のお仕事や、試験監督のような時間を測る仕事(たまに、私もしますが)、営業といった仕事ならいざ知らず、手袋ごしとはいえ、人の体に触れる仕事で腕時計って、どうなんでしょう?
病院で、腕時計を付けた看護婦さんが注射しますか?点滴打ちますか?
なんかの拍子に、腕時計やアクセサリーが注射器や、点滴に当たったら、どうなります?
それに、不衛生ですよね?
医者は、内科の医者はたまにいるけど、歯医者さんで、腕時計したまま処置する人います?眼科医でいます?外科でいます?
私は、主に、企業や官庁のリースパソコンの入れ替えに伴う設置、設定作業を行っています。(他にもいろいろありますけどね。)
このような作業をするときは、必ず、腕時計は外します。
なんかの拍子で、お客様のパソコンのモニター画面などを傷つけてしまいかねないこと、運搬などで、ひっかけて事故を起こしかねないこと、作業上邪魔なうえに、時間を見る必要がほとんどないことが主な理由です。
リーダーとかで、実作業に入らないときは、むしろ時間を見る必要があるので、腕時計を付けていますが、それでもサポート作業に入るときは、外します。
これは、私たちの世界(インチキテクノロジー業界(笑))では、常識で、腕時計、アクセサリーなどを付けている人は、外してから作業するように注意されます。
貴方のところに来る工事の業者さんも、大方は、腕時計をしていないはずです。
お店で料理する人も、まともな料理人だったら、腕時計はめて料理しないですよね?
たまにいますけど、それは、まともではないし、そういう店の料理なんてろくなもんじゃないですよ。
そうおもいませんか?
なんとかランキングとかいうどうしようもない番組(※1)で有名になった、某料理人が、以前テレビで(※2)腕時計をはめながら料理をして、その料理を頭の悪そうな、っていうか悪い芸人どもが美味しい美味しいと言って食べるというシーンがありました。
まぁ、その料理人は、料理芸人なのでしょうから、自分が身に着けている腕時計を、テレビ放送に載せたかったのでしょう(スポンサーにでもなってもらっているのかもしれませんが)、ただ、料理人としてどうかというと、到底、まともだとは、思えないのです。
何気ないかもしれませんが、私は、腕時計を付けているかいないか、結構気になってしまうのですが、みなさんは、どうおもいますか?
<注:画面の腕時計は、記事と何ら関係ありません>
※1:なぜここまで酷評するかというと、私は、ここにかかわっている人間にろくでもない奴がいるのを知っているからです。もっとも、こいつが本当にこの番組にかかわっているのかは、大いに疑問が残るところなのですが。いずれにしても、ただの個人的偏見です(笑)、流してください。
※2:我が家は、既にテレビというものはありませんので、アナログ放送だったころの話です)
ラベル:
ちょっと思ったこと
特定秘密保護法案に賛成する無知無能、政治家ども
特定秘密保護法案 なんか、変な法律が作られようとしていますね。
こんな法律を作らなければ、漏えいされては困る情報の管理ができないんでしょうかね?
軍事機密など、国家の安全保障にかかわる情報が、むやみに外部に漏れてはいけないという事は、今までだって同じことのはず。
つまり、こんな法律に頼らなければならないという事は、自分たちは、大事な情報ひとつ管理することができないほど、無能ですと、内外に示しているようなものだと思いますが、いかがでしょう?
とはいえ、はじめ難色を示していた政権与党公明党をはじめ、各野党も、修正協議という名目で賛成に回っているんだから、どうしようもない。
くどいようだが、もう一度言う。
情報管理は、当たり前。
法律や制度を整備する以前に、当たり前。
法律や制度化して何とかしよう、または、自分たちが仕事をしたことにしようとするのは、自分たちが無能であることを、認めているようなもの。
まぁ、まともな人間だったら、政治家なんかやらないだろうけれど、それにしても、困ったのが多すぎるなぁ~。
法制度じゃないんだよ、システムじゃないんだよ。
結局は、人間なんだよ。
人間がちゃんとしているかどうかなんだよ。こんな法律なくても、ちゃんとできるはずなんだ。
こんな法律を制定することによるメリットよりも、表現活動などに及ぼす萎縮効果といったデメリットの方が遥かに大きいことがどうしてわからないのだろうか?
くどいようだけど、さらに一度言う
国家機密に関する情報管理など、法律があろうとなかろうと、ちゃんとやるのが当たり前!
考えても見てほしい、罰則強化したところで、漏れるときは漏れる。
そして、漏れてしまった情報は、秘密情報になることはない。
殺人の最高刑が死刑であっても、殺人事件がなくならない、被告人がどんなに反省しても、被害者は生き返らないのと、同じ理屈だ。
まぁ、政治家たちが、この怪しいオッサンの遠吠えブログを読んでくれるとは思えないが、もし目にしたら、少し頭冷やして考え直してほしい。
こんな法律を作らなければ、漏えいされては困る情報の管理ができないんでしょうかね?
軍事機密など、国家の安全保障にかかわる情報が、むやみに外部に漏れてはいけないという事は、今までだって同じことのはず。
つまり、こんな法律に頼らなければならないという事は、自分たちは、大事な情報ひとつ管理することができないほど、無能ですと、内外に示しているようなものだと思いますが、いかがでしょう?
とはいえ、はじめ難色を示していた政権与党公明党をはじめ、各野党も、修正協議という名目で賛成に回っているんだから、どうしようもない。
くどいようだが、もう一度言う。
情報管理は、当たり前。
法律や制度を整備する以前に、当たり前。
法律や制度化して何とかしよう、または、自分たちが仕事をしたことにしようとするのは、自分たちが無能であることを、認めているようなもの。
まぁ、まともな人間だったら、政治家なんかやらないだろうけれど、それにしても、困ったのが多すぎるなぁ~。
法制度じゃないんだよ、システムじゃないんだよ。
結局は、人間なんだよ。
人間がちゃんとしているかどうかなんだよ。こんな法律なくても、ちゃんとできるはずなんだ。
こんな法律を制定することによるメリットよりも、表現活動などに及ぼす萎縮効果といったデメリットの方が遥かに大きいことがどうしてわからないのだろうか?
くどいようだけど、さらに一度言う
国家機密に関する情報管理など、法律があろうとなかろうと、ちゃんとやるのが当たり前!
考えても見てほしい、罰則強化したところで、漏れるときは漏れる。
そして、漏れてしまった情報は、秘密情報になることはない。
殺人の最高刑が死刑であっても、殺人事件がなくならない、被告人がどんなに反省しても、被害者は生き返らないのと、同じ理屈だ。
まぁ、政治家たちが、この怪しいオッサンの遠吠えブログを読んでくれるとは思えないが、もし目にしたら、少し頭冷やして考え直してほしい。
2013年11月14日木曜日
民間委託に、期待しすぎていませんか?
大阪市が、水道事業の民間委託を検討しているらしいです。
このような動きは、ほかの地方公共団体でも検討されているらしいです。
国や地方公共団体の事業が民間に委託されるという事は、もはや珍しいことではありません。
公共のホールや運動場、野球場などの施設管理、運営を外部委託しているなんて今や常識ですし(ただ、その大半は、地方公共団体が出資している財団法人なのですが)、TSUTAYAが運営する図書館とかありますし、駐車違反の取り締まりとか、ゴミや下水の収集、各種資格試験の運営、国民年金の取り立て、市役所の総合受付…あげるとキリがありません。
「民間にできることは、民間に」
一昔前に、流行りましたね。
水道事業の民間委託もこうした流れの一環という事なのでしょうか?
詳しいことは、別でみてもらうこととして、簡単にいうと、水道施設は市が保有(まぁ当たり前ですね)して、運営を民間に委託するというものらしいです。
でもね、水道事業って、民間にできること、なのでしょうか?
<ちょっと、シミュレーション>
貴方の街の水道が、DQN株式会社(仮名)という会社に運営が委託されることになりました。
その会社は、落札金額以内に経費を抑えて利益を出したいので、大量のアルバイトを雇いました。
そのアルバイトの中には、テロリストがいました。
そのテロリストは、浄水場のタンクに毒を入れました…。
なんてことあるんじゃないですか?
いや、ちゃんと素性チェックするから大丈夫。
素性チェック?
悪いけれど、チェックなんてしきれないよ?
顔写真と身分証だけでチェックできると思いますか?
いや、ちゃんとした会社に委託するから大丈夫。
ちゃんとした会社って?
ちゃんとした会社でも、派遣会社や作業請負会社使ってますよ。
というか、使わないと採算取れないはずです。
そうした場合、誰が入り込むかなんて、チェックしきれませんって。
ところで、民間委託を行政改革の画期的施策とでも、思ってらっしゃる方がいるのではないか?と感じることがあるのですが、どうなんでしょうね?民間委託。
民間委託、そんなにいいことなのでしょうか?
経費の削減?
公務員としての人件費より、民間委託にした方が人件費がかからないと、言うことなのでしょうか?
まぁ、正規労働者としての公務員より、民間委託して、民間で、非正規労働者に現場仕事をさせたほうが経費は安く上がるかもしれませんね。
ただ、経費が下がる、人件費が下がるという事は、質も下がるという事も、覚悟しておかないといけません。
いや、そんなことは、ない。
つぶれる心配のない公務員より民間の方が緊張感を持って仕事をするから、質は下がらないし、活性化されると反論する方もいるでしょう。
でもね、その考え方、古いです。
公務員が緊張感がないという一面はあるかもしれません。
ですが、まだ身元がしっかりしているうえに、変なことをすれば、世間の目が厳しいです。
それに対して、民間はどうでしょう?
確かに、正社員なら、解雇のおそれ、そして、適当なことをしたら会社がつぶれてしまうといった緊張感があるかもしれません。
ですが、実際業務に入るのは、正社員ではないはずです。
民間委託は、一社入札や談合でもしない限り、永遠に業務を受託できるとは限りません。
そんな、いつなくなるかわからない案件のために、正社員をつぎ込むだけの余裕のある会社などないと思います。それに、正社員が業務についても利益が出るだけの額では、落札できないでしょう。
ですから、実際業務に入るのは、どこかの派遣会社に依頼した派遣社員か、アルバイトといった非正規労働者だと思います。その派遣社員も、身元がしっかりしている人とはかぎりません。
非正規労働者の考えることは、自分の生活です。いわゆる割り切った労働者なのです。責任とか組織のためとか考えません。そう、それは、そうあるべき存在なのです。
割り切って、やるべきことをやって、それでおしまいならいいのです。
ですが、実際は、そうではない、困った非正規労働者が多いのです(いずれこの件についても、触れますけれど)。
よほど、ちゃんとしたチェックシステムと、業務システム、そして、複数の正社員による監視が行われない限り、民間企業が有する緊張感からくる質の向上は望めないとみるべきです。
それに、これも、いずれ触れますが、ホワイト会社(悪い意味ですよ、きっと私が初めて使う言葉だと思いますが)を作る元にもなってしまうことにもなりかねません。
いまや、素性のわからない非正規労働者が大量増殖(笑)している時代ですから、民間委託に期待しすぎない方がいい と思うのですが、行政権限のある方々、いかがですか?
このような動きは、ほかの地方公共団体でも検討されているらしいです。
国や地方公共団体の事業が民間に委託されるという事は、もはや珍しいことではありません。
公共のホールや運動場、野球場などの施設管理、運営を外部委託しているなんて今や常識ですし(ただ、その大半は、地方公共団体が出資している財団法人なのですが)、TSUTAYAが運営する図書館とかありますし、駐車違反の取り締まりとか、ゴミや下水の収集、各種資格試験の運営、国民年金の取り立て、市役所の総合受付…あげるとキリがありません。
「民間にできることは、民間に」
一昔前に、流行りましたね。
水道事業の民間委託もこうした流れの一環という事なのでしょうか?
詳しいことは、別でみてもらうこととして、簡単にいうと、水道施設は市が保有(まぁ当たり前ですね)して、運営を民間に委託するというものらしいです。
でもね、水道事業って、民間にできること、なのでしょうか?
<ちょっと、シミュレーション>
貴方の街の水道が、DQN株式会社(仮名)という会社に運営が委託されることになりました。
その会社は、落札金額以内に経費を抑えて利益を出したいので、大量のアルバイトを雇いました。
そのアルバイトの中には、テロリストがいました。
そのテロリストは、浄水場のタンクに毒を入れました…。
なんてことあるんじゃないですか?
いや、ちゃんと素性チェックするから大丈夫。
素性チェック?
悪いけれど、チェックなんてしきれないよ?
顔写真と身分証だけでチェックできると思いますか?
いや、ちゃんとした会社に委託するから大丈夫。
ちゃんとした会社って?
ちゃんとした会社でも、派遣会社や作業請負会社使ってますよ。
というか、使わないと採算取れないはずです。
そうした場合、誰が入り込むかなんて、チェックしきれませんって。
ところで、民間委託を行政改革の画期的施策とでも、思ってらっしゃる方がいるのではないか?と感じることがあるのですが、どうなんでしょうね?民間委託。
民間委託、そんなにいいことなのでしょうか?
経費の削減?
公務員としての人件費より、民間委託にした方が人件費がかからないと、言うことなのでしょうか?
まぁ、正規労働者としての公務員より、民間委託して、民間で、非正規労働者に現場仕事をさせたほうが経費は安く上がるかもしれませんね。
ただ、経費が下がる、人件費が下がるという事は、質も下がるという事も、覚悟しておかないといけません。
いや、そんなことは、ない。
つぶれる心配のない公務員より民間の方が緊張感を持って仕事をするから、質は下がらないし、活性化されると反論する方もいるでしょう。
でもね、その考え方、古いです。
公務員が緊張感がないという一面はあるかもしれません。
ですが、まだ身元がしっかりしているうえに、変なことをすれば、世間の目が厳しいです。
それに対して、民間はどうでしょう?
確かに、正社員なら、解雇のおそれ、そして、適当なことをしたら会社がつぶれてしまうといった緊張感があるかもしれません。
ですが、実際業務に入るのは、正社員ではないはずです。
民間委託は、一社入札や談合でもしない限り、永遠に業務を受託できるとは限りません。
そんな、いつなくなるかわからない案件のために、正社員をつぎ込むだけの余裕のある会社などないと思います。それに、正社員が業務についても利益が出るだけの額では、落札できないでしょう。
ですから、実際業務に入るのは、どこかの派遣会社に依頼した派遣社員か、アルバイトといった非正規労働者だと思います。その派遣社員も、身元がしっかりしている人とはかぎりません。
非正規労働者の考えることは、自分の生活です。いわゆる割り切った労働者なのです。責任とか組織のためとか考えません。そう、それは、そうあるべき存在なのです。
割り切って、やるべきことをやって、それでおしまいならいいのです。
ですが、実際は、そうではない、困った非正規労働者が多いのです(いずれこの件についても、触れますけれど)。
よほど、ちゃんとしたチェックシステムと、業務システム、そして、複数の正社員による監視が行われない限り、民間企業が有する緊張感からくる質の向上は望めないとみるべきです。
それに、これも、いずれ触れますが、ホワイト会社(悪い意味ですよ、きっと私が初めて使う言葉だと思いますが)を作る元にもなってしまうことにもなりかねません。
いまや、素性のわからない非正規労働者が大量増殖(笑)している時代ですから、民間委託に期待しすぎない方がいい と思うのですが、行政権限のある方々、いかがですか?
2013年11月13日水曜日
ブラック企業の正社員は、正社員なのか?
私は、フリーのカスタマーエンジニアという肩書です、要するに、非正規労働者です。
ですから、はっきり言って、不安定極まりないです。
まぁ、安定した収入と身分がほしいと思いますよ、時々ですが(笑)、まぁ、こんな使いづらいオッサンを雇うような会社があるとしたら、よほど問題のある会社でしょう。
実際、声をかけてくれた会社は、取引先との支払いを滞納していたり、給料が振込みじゃなかったり、会社ぐるみで粉飾していたりとろくな会社じゃなかったな~。
まぁ、それでも、正社員として働きたいという人は、たくさんいるわけです。、
そうした心理につけ込むような形で、劣悪な環境で労働をさせる、いわゆるブラック企業というものも増えてきたようです。
ところで、こうしたブラック企業の正社員って、正社員といえるのでしょうか?
先日言った、給料の意味合い、正社員の給料は、その人を拘束していくための経費、人に対するその会社が出した価値に対して出されるものとして捉えると、正社員とはいえないんじゃないか?私には、そう思えるのです。
もし、人財として、その労働者をとらえているのであれば、劣悪な環境で、働かせるという発想には、到底ならないはずです。
貴方が、高いお金を払って購入したものを、粗末に扱ったりしますか?
劣悪な環境で従業員を働かせる⇒従業員を粗末に扱う、そういう人に対する、給料は、人財としての価値に対して払われるのではなく、「仕事」の対価のまとめ払いという意味合いが強いんだと思います。
どういうことか?
やってほしい「仕事」は、たくさんあるわけです。
ところが、その「仕事」に対する対価を正当に支払ってしまうと、経費が掛かりすぎる。
つまり利益が出ない。
そこで、正社員という名でひきつけて「対価」のまとめ払い、そして、まとめ払いするから、割り引いてよねという、なんとも一方的身勝手な契約をして、労働力を確保すると。
そういうことなんでしょうね。きっと。
ですから、正社員とはいえ、労働時間で割った実質の時給は、アルバイトより相当安いと思います(残業代も支払われないというのですから)。
こうなってくると、正社員というよりは、奴隷という感じがします。
価値に対して給料が支払われず、仕事の対価としても正当な額が支払われない、まさしく奴隷だと思いませんか?
従業員を奴隷として扱う、そんな社会的規範意識が欠如しているとしか言いようのない企業は、かつては、市場から追放されるという社会的な制裁を受けていました。
ですが、…そんな余裕は、もうないんです。
皆さんもそうじゃないですか?良いものをというより、安いものをもとめていませんか?
それだけ、社会も企業も疲弊してしまったのです。
ブラック企業は、ブラック社会が生んだ産物なのかもしれません。
ですから、はっきり言って、不安定極まりないです。
まぁ、安定した収入と身分がほしいと思いますよ、時々ですが(笑)、まぁ、こんな使いづらいオッサンを雇うような会社があるとしたら、よほど問題のある会社でしょう。
実際、声をかけてくれた会社は、取引先との支払いを滞納していたり、給料が振込みじゃなかったり、会社ぐるみで粉飾していたりとろくな会社じゃなかったな~。
まぁ、それでも、正社員として働きたいという人は、たくさんいるわけです。、
そうした心理につけ込むような形で、劣悪な環境で労働をさせる、いわゆるブラック企業というものも増えてきたようです。
ところで、こうしたブラック企業の正社員って、正社員といえるのでしょうか?
先日言った、給料の意味合い、正社員の給料は、その人を拘束していくための経費、人に対するその会社が出した価値に対して出されるものとして捉えると、正社員とはいえないんじゃないか?私には、そう思えるのです。
もし、人財として、その労働者をとらえているのであれば、劣悪な環境で、働かせるという発想には、到底ならないはずです。
貴方が、高いお金を払って購入したものを、粗末に扱ったりしますか?
劣悪な環境で従業員を働かせる⇒従業員を粗末に扱う、そういう人に対する、給料は、人財としての価値に対して払われるのではなく、「仕事」の対価のまとめ払いという意味合いが強いんだと思います。
どういうことか?
やってほしい「仕事」は、たくさんあるわけです。
ところが、その「仕事」に対する対価を正当に支払ってしまうと、経費が掛かりすぎる。
つまり利益が出ない。
そこで、正社員という名でひきつけて「対価」のまとめ払い、そして、まとめ払いするから、割り引いてよねという、なんとも一方的身勝手な契約をして、労働力を確保すると。
そういうことなんでしょうね。きっと。
ですから、正社員とはいえ、労働時間で割った実質の時給は、アルバイトより相当安いと思います(残業代も支払われないというのですから)。
こうなってくると、正社員というよりは、奴隷という感じがします。
価値に対して給料が支払われず、仕事の対価としても正当な額が支払われない、まさしく奴隷だと思いませんか?
従業員を奴隷として扱う、そんな社会的規範意識が欠如しているとしか言いようのない企業は、かつては、市場から追放されるという社会的な制裁を受けていました。
ですが、…そんな余裕は、もうないんです。
皆さんもそうじゃないですか?良いものをというより、安いものをもとめていませんか?
それだけ、社会も企業も疲弊してしまったのです。
ブラック企業は、ブラック社会が生んだ産物なのかもしれません。
2013年11月12日火曜日
3年ルール
前回の記事からだいぶ経過してしまいました。
この間に、朝日新聞に、3年働いても正社員になれないことについての記事が載っていました。デジタル版は、こちら
労働者派遣法では、同じ派遣先で3年働いた派遣労働者は、正規労働者として、派遣先は直接雇用しなければならないことになっています。いわゆる3年ルールというものです。
でも、実際は、
3年働いても、正社員になれない
それ変ですか?
当たり前でしょ?
先日の記事で、正規労働者と非正規労働者では、そもそも給料の意味合いが違う という話をしました。
正規労働者の給料
⇒人的資産を保持し続けるための経費、時間的拘束に対する経費
非正規労働者の給料
⇒仕事に対する対価
両者の給料の意味、経営者が両者に対して、何を期待しているのか、それをきちんと把握していれば、「長く同じ職場で働いている非正規労働者は正規労働者として扱われるべき」だという発想には、到底至らないはずです。
確かに、長年働いてくれれば、新人教育の期間がなくて済みますし、無駄な経費が掛からなくて済みます。品質も安定します。人が入れ替わるより、同じ人が継続して業務を遂行してくれる方がいいですよ、確かに。
ですが、それだけのことなのです、所詮は。
非正規労働者の給料は、その「人」に対して支払われているのではなく、その人の行う「仕事」に対して、支払われているのですから、「仕事」さえしてくれれば、誰でもいいのです。
長く勤めてもらえないことによる品質の不安定化や、経費の問題が生じますが、別途、正規労働者が頭を悩ませればいい話なのです。
ですから、長く勤めれば、非正規労働者は、正規労働者になれるという考えは、論理的に成立しないはずなのです。
非正規労働者から、正規労働者になるには、「人」に対する価値、そう、その人を正規労働者として派遣先が押さえておきたい、拘束しておきたいと思える価値を認めさせなければなりません。
たとえば、長く勤めて会社の様々なシステムがわかってきます。下手すると正規労働者より詳しくなっていることもあるでしょう。非正規労働者の営業であれば、その人に紐づいている取引先もあるでしょう。
また、いろんなノウハウを持っている人もいるでしょう。
こういう非正規労働者は、他にもっていかれたくない、まさしく「人財」ですから、つなぎとめておきたいと思うでしょう、普通の経営者は。
とすると、正社員としてどうですか? なんて話になるはずですし、実際そのような方は、多くいると思います。私の周りにもそういう人はたくさんいます。
「長く勤めることが正規労働者の価値ではない、その人じゃないと というのが正規労働者の価値である」
ちょっと、たとえ話をしましょうか?
皆さんの中には、アパートやマンションを借りている方もいらっしゃると思います。
毎月の家賃、共益費は「住む」という価値に対して、払っていますよね。
資産を維持する経費として払っているわけではないですよね?
もし仮に、「3年以上、借り続けている居住物件は、買い取らなければならない」などという法律が出来たらいかがなさいますか?
買いますか?今かりている、お部屋を。
よほど気に入った物件ならまだしも、大方の人は、他の場所を借りに行きますよね?
引っ越しのリスクは生じますけど、そうしますよね?
同じなんです、3年ルールも。
3年経ったら、直接雇用しなければならないのなら、再教育のリスクを背負っても、他の人に差し替える。それが、経営者の普通の感覚です。よほど気に入った派遣社員でない限り。
3年ルールが、いかに馬鹿げた制度か、わかりましたか?
3年ルールによって雇止めされるということは、不思議なことでもなんでもないんです。
というより、当たり前のことで、そもそも、こんな制度を作ったこと自体、間抜けなんです。
にもかかわらず、企業側が悪いと言いたげな、無責任な報道をする人たちや、雇止めに抗議の声を上げることをあおって、それらしい行動をしている人たちがいます。
そして、一部だとは思いますが、そういう人たちに振り回されてしまっている現場の人間、そう当事者たる非正規労働者がいるのも、残念な事実です。
さて、このバカげた制度ですが、ようやく、見直されるようです。
こちらなど
非正規労働者の問題を何とかしようとすることを、否定する気は、さらさらありません。
ですが、そもそもの意味を踏まえて施策を講じないと、現場の人間は、振り回されるだけで、無駄に時間が過ぎてしまう、そんな気がしてなりません。
この間に、朝日新聞に、3年働いても正社員になれないことについての記事が載っていました。デジタル版は、こちら
労働者派遣法では、同じ派遣先で3年働いた派遣労働者は、正規労働者として、派遣先は直接雇用しなければならないことになっています。いわゆる3年ルールというものです。
でも、実際は、
3年働いても、正社員になれない
それ変ですか?
当たり前でしょ?
先日の記事で、正規労働者と非正規労働者では、そもそも給料の意味合いが違う という話をしました。
正規労働者の給料
⇒人的資産を保持し続けるための経費、時間的拘束に対する経費
非正規労働者の給料
⇒仕事に対する対価
両者の給料の意味、経営者が両者に対して、何を期待しているのか、それをきちんと把握していれば、「長く同じ職場で働いている非正規労働者は正規労働者として扱われるべき」だという発想には、到底至らないはずです。
確かに、長年働いてくれれば、新人教育の期間がなくて済みますし、無駄な経費が掛からなくて済みます。品質も安定します。人が入れ替わるより、同じ人が継続して業務を遂行してくれる方がいいですよ、確かに。
ですが、それだけのことなのです、所詮は。
非正規労働者の給料は、その「人」に対して支払われているのではなく、その人の行う「仕事」に対して、支払われているのですから、「仕事」さえしてくれれば、誰でもいいのです。
長く勤めてもらえないことによる品質の不安定化や、経費の問題が生じますが、別途、正規労働者が頭を悩ませればいい話なのです。
ですから、長く勤めれば、非正規労働者は、正規労働者になれるという考えは、論理的に成立しないはずなのです。
非正規労働者から、正規労働者になるには、「人」に対する価値、そう、その人を正規労働者として派遣先が押さえておきたい、拘束しておきたいと思える価値を認めさせなければなりません。
たとえば、長く勤めて会社の様々なシステムがわかってきます。下手すると正規労働者より詳しくなっていることもあるでしょう。非正規労働者の営業であれば、その人に紐づいている取引先もあるでしょう。
また、いろんなノウハウを持っている人もいるでしょう。
こういう非正規労働者は、他にもっていかれたくない、まさしく「人財」ですから、つなぎとめておきたいと思うでしょう、普通の経営者は。
とすると、正社員としてどうですか? なんて話になるはずですし、実際そのような方は、多くいると思います。私の周りにもそういう人はたくさんいます。
「長く勤めることが正規労働者の価値ではない、その人じゃないと というのが正規労働者の価値である」
ちょっと、たとえ話をしましょうか?
皆さんの中には、アパートやマンションを借りている方もいらっしゃると思います。
毎月の家賃、共益費は「住む」という価値に対して、払っていますよね。
資産を維持する経費として払っているわけではないですよね?
もし仮に、「3年以上、借り続けている居住物件は、買い取らなければならない」などという法律が出来たらいかがなさいますか?
買いますか?今かりている、お部屋を。
よほど気に入った物件ならまだしも、大方の人は、他の場所を借りに行きますよね?
引っ越しのリスクは生じますけど、そうしますよね?
同じなんです、3年ルールも。
3年経ったら、直接雇用しなければならないのなら、再教育のリスクを背負っても、他の人に差し替える。それが、経営者の普通の感覚です。よほど気に入った派遣社員でない限り。
3年ルールが、いかに馬鹿げた制度か、わかりましたか?
3年ルールによって雇止めされるということは、不思議なことでもなんでもないんです。
というより、当たり前のことで、そもそも、こんな制度を作ったこと自体、間抜けなんです。
にもかかわらず、企業側が悪いと言いたげな、無責任な報道をする人たちや、雇止めに抗議の声を上げることをあおって、それらしい行動をしている人たちがいます。
そして、一部だとは思いますが、そういう人たちに振り回されてしまっている現場の人間、そう当事者たる非正規労働者がいるのも、残念な事実です。
さて、このバカげた制度ですが、ようやく、見直されるようです。
こちらなど
非正規労働者の問題を何とかしようとすることを、否定する気は、さらさらありません。
ですが、そもそもの意味を踏まえて施策を講じないと、現場の人間は、振り回されるだけで、無駄に時間が過ぎてしまう、そんな気がしてなりません。
2013年11月6日水曜日
給料に消費税を?ってねぇ~
先週だったか、先々週だったかの新聞広告、週刊誌の見出し記事で、
「給料に消費税を~給料上がるんです」というものがありました。
当方は、記事を読んでいないので、記事に対する反論はできません。
私は、非正規労働者ですが、消費税が付く場合とつかない場合があります。
いわゆる派遣会社から、派遣として、または、アルバイトとして労働する場合、これは、給料という名目で所得を得ますので、消費税はつきません。
しかし、個人事業主の請負仕事として業務を受ける場合は、報酬という名目で所得を得ますから、消費税が付きます。
ちなみに、消費税は、売り上げ1000万円以上ない場合は、申告義務はないのです。
したがって、その消費税は、手元に。
ただ、消費税を納付を任意でしても構わないのですが、嫌がられます。
なぜなら、売り上げ300万円程度の場合の消費税だと、経費の方がかかってしまうからです。
もっとも、今後消費税率が上がった場合は、わかりませんが。
おそらく、この週刊誌の主張では、年収1000万以上のサラリーマンは、そうそういないだろうから、年収増収になるという事なんでしょう。
甘いよ。
実に甘い!
このご時世で、会社が余計な給料を払うと思いますか?
待っているのは、事実上の賃下げ。
外税方式ならまだしも、内税ですからね。
実際、我々も、事実上の報酬引き下げに、何度あっていることか!
会社から今もらっている額より多くもらおうとすることは、何かそれだけリスクを背負うか、一時的に美味しいけれど、結果的に損をするという事を、そろそろ認識した方がいいと思う。
そう、別の手立てを考える時期に来ているのだと私は、思うのです。
「給料に消費税を~給料上がるんです」というものがありました。
当方は、記事を読んでいないので、記事に対する反論はできません。
私は、非正規労働者ですが、消費税が付く場合とつかない場合があります。
いわゆる派遣会社から、派遣として、または、アルバイトとして労働する場合、これは、給料という名目で所得を得ますので、消費税はつきません。
しかし、個人事業主の請負仕事として業務を受ける場合は、報酬という名目で所得を得ますから、消費税が付きます。
ちなみに、消費税は、売り上げ1000万円以上ない場合は、申告義務はないのです。
したがって、その消費税は、手元に。
ただ、消費税を納付を任意でしても構わないのですが、嫌がられます。
なぜなら、売り上げ300万円程度の場合の消費税だと、経費の方がかかってしまうからです。
もっとも、今後消費税率が上がった場合は、わかりませんが。
おそらく、この週刊誌の主張では、年収1000万以上のサラリーマンは、そうそういないだろうから、年収増収になるという事なんでしょう。
甘いよ。
実に甘い!
このご時世で、会社が余計な給料を払うと思いますか?
待っているのは、事実上の賃下げ。
外税方式ならまだしも、内税ですからね。
実際、我々も、事実上の報酬引き下げに、何度あっていることか!
会社から今もらっている額より多くもらおうとすることは、何かそれだけリスクを背負うか、一時的に美味しいけれど、結果的に損をするという事を、そろそろ認識した方がいいと思う。
そう、別の手立てを考える時期に来ているのだと私は、思うのです。
2013年10月28日月曜日
正規労働者と非正規労働者がもらうお金の違いについて
いわゆる、アベノミクスと呼ばれる経済対策で、「雇用者の給料」について、いろいろ議論がされているようです。
その内容について、ここであれこれ取り上げても仕方がないので、載せません。
皆さん、既にご存知かと思いますし。
ただ、私がここで取り上げたいのは、政治家のみなさんも、評論家の皆さんも、ひょっとしたら、実際働いている人たちも、お分かりになっていないのではないかと思えることです。
何がって?
「正規労働者がもらう給料と、非正規労働者がもらう給料では、その意味合いが違うという事を」
よ~く、考えればわかることだと思うのですが…。
というわけで、この怪しいオッサンが、ちょっと話をしましょう。
(ってか、私が、いまさら、言う事じゃないと思うんだけど…(あきれ顔))
今日のテーマは、「正規労働者と非正規労働者がもらうお金の違いについて」
まず、正規労働者も非正規労働者も、経営者ではないので、会社または組織からお金をもらっているわけです。
給料、または、報酬という形で。
ところが、その意味合いが違います。
給料または報酬は、仕事の対価としてもらいます。
雇い主も、ある仕事をしてもらうために人工(にんく)を必要とし、その仕事に対してお金を払うという感覚でしょう。
要するに、 「仕事さえしてくれれば、誰でも構わない」 というのが非正規労働者の基本です。
正社員や公務員といった人たちの給料は、一般的にそうではありません。
ここで、「一般的に」といったのは、成果主義をとっている会社の場合は、事情が異なるからです。
成果主義の会社の給与体系については、ここでは横に置くことにします。
一般的に、正社員の給料は、仕事の対価としてではなく、人的資産を維持するための経費として払われているわけです。
公務員の給料は、とくにそういう意味合いが強いですね。「給料を下げたら、優秀な人材が集まらない」とかいう話聞いたことありませんか?
いいかえれば、正社員の給料は、「わが社の人間として、ここにいてください」、会社人になるための拘束料という意味合いが強いのです。
福利厚生が充実していたり、年次有給休暇や、病欠などで長期休暇をとっても復職できるのは、そういう意味合いからです。
よく年功序列型賃金はおかしいという方がいますが、そもそも、正社員の給料が、その人を、組織に、いや、より言い換えれば、その年度入社の人を何人、その組織に拘束させるかという事に対する拘束料として支払われているのですから、長く在籍、いや、長く拘束されている人が、その分お金をもらうというのは、別に変な話ではありません。
正社員の給料が仕事の対価としてではなく、会社が人という資産を持ち続けるための経費、または、人を組織に拘束し続けるための拘束料として払われているとするのですから、極論を言えば、そうなります。
貴方の会社や役所で、実際、給料ドロボー、だの、税金ドロボーだの陰口叩かれている人いませんか?
それに、基本給分、利益を出していないと思える正規労働者は、たくさんいると思いますよ。
もっとも、会社は、仕事をさせるため、というか、会社の役に立ってもらうために、その拘束料を払っているわけですから、それに見合った価値がないと判断されれば、それなりの処分がなされるのは、当然です。
でも、どうして、給料ドロボーみたいな社員の存在が許されるのでしょう?
会社が、社員に給料を出すためには、会社は利益を上げなければなりません。
当然ですよね?
では、会社はどうやって利益を出しているのでしょう?
はい、皆さんお分かりの通り、仕入れたものに、利益を載せて売る。サービスを、経費に利益を上乗せして売る。まぁ、そんな感じですよね?
いわゆる、実業によって、利益を売るわけです。
でも、会社が利益を上げるのは、こうした経済活動だけではありません。実業で得た利益を運用することによってえられた運用益というものも存在します。
いわゆる大企業の場合は、この資産が大きくなりますから、運用益も大きくなるわけです。
基本給以上の稼ぎを出していない社員に対して、給料が出せるのは、こうした運用益があるからです。
ようするに、会社員の給料は、ある意味、年金と同じような一面もあるのです。それと、実働部隊が稼いだ利益の分配かな。
一体、何をやっているのかわからないけれど、社員は給料をもらっている会社、ありませんか?
経済対策で、為替や株式市場を有利に導こうとするのは、実業に対する部分も当然あるのですが、こうした運用益を企業にもたらすという意味もあるわけです。
首相が、そうしたことで、企業が受けた恩恵を給料に反映させてほしいと、経団連に要請しましたが。その恩恵をえられる人がいるとしたら、正社員だけだという事が、わかるでしょう?
もっとも、これは、運用益が大きい大企業の話。
中小企業はそうはいきません。働いてもらえない社員は、価値のないゴミとして捨てられます。
皆さんは、使えなくなった家電をどうしますか?
修理して使う、しばらく置いておく、誰かにあげる、捨てる。
まぁ色々だと思います。
でも、それぞれ、どの方法をとるかは、皆さんの事情によって変わると思います。
それは、会社も同じです。
会社の事情によって、配置転換するか、そのまま「窓際社員」として置いておくか、いろいろだとおもいます。
そして、会社の経営が危うくなったとき、必要とされない資産の売却、処分のように、リストラという名の人員整理が行われる。要するに、会社にとって、残しておく価値のない資産という話なのです。
実は、このあたりのことを理解していない人が多いんですよね。
特に、人員整理され企業を去った男性に。
人的資産価値として、会社に留め置かれていたことに気が付かず、「仕事」の対価として給料をもらっていたと勘違いしているのが。
そして、この勘違い君が、非正規で働き始めると結構厄介者になってしまうんですよね。
まぁ、このあたりの話は、おいおいすることにしましょうか。
私が話したことは、ほんの一端にすぎません。そんな単純な話ではないこともわかっています。
異論があるのも承知しています。
ただ、これだけ言っておきたいです。
非正規の報酬は上がらない。
どこの企業も、経営が楽なところはなく、経費を下げて利益確保を図りたいのだから、仕事の対価として払っている非正規の報酬が上がるわけがないと、私は見ています。
バブル期のように、どの企業も上げ上げで、アルバイトも好条件のところに集まることから、価格競争が起こり、時給がどんどん上がっていったということもかつてはありました。
ですが、人手が集まらないのであれば、外国人でもいいという時代ですよ。それは、ないでしょう、おそらく。
そんなことはありません。
文句言うだけなら、別にわざわざ、こんなブログ(失礼)を立ち上げる必要はないのですから、ただ、今までのようなやり方ではだめだろうなと思っています。
ということで、私は、新しい発想を提言したいとおもっています。それを誰かが拾ってくれればと思い、このブログを続けます。
ちょっと取り留めのない文章になってしまいましたが、まだまだ、つづくということで。
その内容について、ここであれこれ取り上げても仕方がないので、載せません。
皆さん、既にご存知かと思いますし。
ただ、私がここで取り上げたいのは、政治家のみなさんも、評論家の皆さんも、ひょっとしたら、実際働いている人たちも、お分かりになっていないのではないかと思えることです。
何がって?
「正規労働者がもらう給料と、非正規労働者がもらう給料では、その意味合いが違うという事を」
よ~く、考えればわかることだと思うのですが…。
というわけで、この怪しいオッサンが、ちょっと話をしましょう。
(ってか、私が、いまさら、言う事じゃないと思うんだけど…(あきれ顔))
今日のテーマは、「正規労働者と非正規労働者がもらうお金の違いについて」
まず、正規労働者も非正規労働者も、経営者ではないので、会社または組織からお金をもらっているわけです。
給料、または、報酬という形で。
ところが、その意味合いが違います。
>アルバイトや派遣、または、請負などの非正規労働者の場合
給料または報酬は、仕事の対価としてもらいます。
雇い主も、ある仕事をしてもらうために人工(にんく)を必要とし、その仕事に対してお金を払うという感覚でしょう。
要するに、 「仕事さえしてくれれば、誰でも構わない」 というのが非正規労働者の基本です。
>正社員や、公務員など、正規労働者の場合
正社員や公務員といった人たちの給料は、一般的にそうではありません。
ここで、「一般的に」といったのは、成果主義をとっている会社の場合は、事情が異なるからです。
成果主義の会社の給与体系については、ここでは横に置くことにします。
一般的に、正社員の給料は、仕事の対価としてではなく、人的資産を維持するための経費として払われているわけです。
公務員の給料は、とくにそういう意味合いが強いですね。「給料を下げたら、優秀な人材が集まらない」とかいう話聞いたことありませんか?
いいかえれば、正社員の給料は、「わが社の人間として、ここにいてください」、会社人になるための拘束料という意味合いが強いのです。
福利厚生が充実していたり、年次有給休暇や、病欠などで長期休暇をとっても復職できるのは、そういう意味合いからです。
よく年功序列型賃金はおかしいという方がいますが、そもそも、正社員の給料が、その人を、組織に、いや、より言い換えれば、その年度入社の人を何人、その組織に拘束させるかという事に対する拘束料として支払われているのですから、長く在籍、いや、長く拘束されている人が、その分お金をもらうというのは、別に変な話ではありません。
>とすると、正社員は、仕事をしなくてもよい?
正社員の給料が仕事の対価としてではなく、会社が人という資産を持ち続けるための経費、または、人を組織に拘束し続けるための拘束料として払われているとするのですから、極論を言えば、そうなります。
貴方の会社や役所で、実際、給料ドロボー、だの、税金ドロボーだの陰口叩かれている人いませんか?
それに、基本給分、利益を出していないと思える正規労働者は、たくさんいると思いますよ。
もっとも、会社は、仕事をさせるため、というか、会社の役に立ってもらうために、その拘束料を払っているわけですから、それに見合った価値がないと判断されれば、それなりの処分がなされるのは、当然です。
でも、どうして、給料ドロボーみたいな社員の存在が許されるのでしょう?
>会社員の給料は、年金と同じ?
一旦、公務員の話は、横においておいて、民間企業の社員について話します。会社が、社員に給料を出すためには、会社は利益を上げなければなりません。
当然ですよね?
では、会社はどうやって利益を出しているのでしょう?
はい、皆さんお分かりの通り、仕入れたものに、利益を載せて売る。サービスを、経費に利益を上乗せして売る。まぁ、そんな感じですよね?
いわゆる、実業によって、利益を売るわけです。
でも、会社が利益を上げるのは、こうした経済活動だけではありません。実業で得た利益を運用することによってえられた運用益というものも存在します。
いわゆる大企業の場合は、この資産が大きくなりますから、運用益も大きくなるわけです。
基本給以上の稼ぎを出していない社員に対して、給料が出せるのは、こうした運用益があるからです。
ようするに、会社員の給料は、ある意味、年金と同じような一面もあるのです。それと、実働部隊が稼いだ利益の分配かな。
一体、何をやっているのかわからないけれど、社員は給料をもらっている会社、ありませんか?
経済対策で、為替や株式市場を有利に導こうとするのは、実業に対する部分も当然あるのですが、こうした運用益を企業にもたらすという意味もあるわけです。
首相が、そうしたことで、企業が受けた恩恵を給料に反映させてほしいと、経団連に要請しましたが。その恩恵をえられる人がいるとしたら、正社員だけだという事が、わかるでしょう?
もっとも、これは、運用益が大きい大企業の話。
中小企業はそうはいきません。働いてもらえない社員は、価値のないゴミとして捨てられます。
>働かない正規労働者=置いておく価値のない人的資産ではなく、ゴミ
皆さんは、使えなくなった家電をどうしますか?
修理して使う、しばらく置いておく、誰かにあげる、捨てる。
まぁ色々だと思います。
でも、それぞれ、どの方法をとるかは、皆さんの事情によって変わると思います。
それは、会社も同じです。
会社の事情によって、配置転換するか、そのまま「窓際社員」として置いておくか、いろいろだとおもいます。
そして、会社の経営が危うくなったとき、必要とされない資産の売却、処分のように、リストラという名の人員整理が行われる。要するに、会社にとって、残しておく価値のない資産という話なのです。
実は、このあたりのことを理解していない人が多いんですよね。
特に、人員整理され企業を去った男性に。
人的資産価値として、会社に留め置かれていたことに気が付かず、「仕事」の対価として給料をもらっていたと勘違いしているのが。
そして、この勘違い君が、非正規で働き始めると結構厄介者になってしまうんですよね。
まぁ、このあたりの話は、おいおいすることにしましょうか。
>非正規の所得はあがらない。
私が話したことは、ほんの一端にすぎません。そんな単純な話ではないこともわかっています。
異論があるのも承知しています。
ただ、これだけ言っておきたいです。
非正規の報酬は上がらない。
どこの企業も、経営が楽なところはなく、経費を下げて利益確保を図りたいのだから、仕事の対価として払っている非正規の報酬が上がるわけがないと、私は見ています。
バブル期のように、どの企業も上げ上げで、アルバイトも好条件のところに集まることから、価格競争が起こり、時給がどんどん上がっていったということもかつてはありました。
ですが、人手が集まらないのであれば、外国人でもいいという時代ですよ。それは、ないでしょう、おそらく。
>あきらめろといいのか?
そんなことはありません。
文句言うだけなら、別にわざわざ、こんなブログ(失礼)を立ち上げる必要はないのですから、ただ、今までのようなやり方ではだめだろうなと思っています。
ということで、私は、新しい発想を提言したいとおもっています。それを誰かが拾ってくれればと思い、このブログを続けます。
ちょっと取り留めのない文章になってしまいましたが、まだまだ、つづくということで。
2013年10月26日土曜日
さて、何から書きましょうか?
みなさん、はじめまして。
はじめまして、じゃない人もいますかね。
本来ならば、自己紹介からとなるのでしょうけれども、それはおいおい、することにして、早速本題。
このブログは、今まで仕事をしてきたうえで、感じたことや、思ったことを、考えていることを少しずつ綴っていこうかなと思っています。
なんで、こんなことやろうと思ったのか?
私のサイトで、以前触れたのですが、私が主に携わってきた、展開案件が、何年経っても進化しない。むしろ、退化しているんですね。
「たかが、仕事だから、まぁいいか」、と思ったのですが、だんだん、仕事がやりにくくなってきたわけです。
普通に進化していれば、すごく楽に仕事が終わっているはずなのにという事が、どれだけあったことか。
でも、ふと考えたのです。なぜなんだろうって?
実は、世の中全体が、退化しているんじゃないか?
世の中全体の仕事のシステムが。そして、人間が、退化しているんじゃないかと。
なぜだろう?
その答えは、なかなか見つからない、というより、原因は多岐にわたると思うので、そう簡単にまとめられるものではない。
だから、
とりあえず、自分のところだけなんとかする。
と思っていたし、そうしてきました。
でも、最近、ネット上の書き込みや、政治家の動きとか、ラジオの国会中継とか、新聞の評論とかみると、仕事の問題について、すごく浅く、すごく短絡的で、一方的な議論が多いような気がするのです。
浅はか、短絡的であってもいいのですが、それが、政策に反映されるとやっかいなんだよね。
まぁ、そんなわけで、現場の愚痴もかねて、ちょっといろいろ言ってやろうかと。
皆さん、一緒に、愚痴りましょう(笑)。
まぁ、政治家の耳に届くといいんだけどなぁ~
さて、何からかきましょうか?
ではまた
はじめまして、じゃない人もいますかね。
本来ならば、自己紹介からとなるのでしょうけれども、それはおいおい、することにして、早速本題。
このブログは、今まで仕事をしてきたうえで、感じたことや、思ったことを、考えていることを少しずつ綴っていこうかなと思っています。
なんで、こんなことやろうと思ったのか?
私のサイトで、以前触れたのですが、私が主に携わってきた、展開案件が、何年経っても進化しない。むしろ、退化しているんですね。
「たかが、仕事だから、まぁいいか」、と思ったのですが、だんだん、仕事がやりにくくなってきたわけです。
普通に進化していれば、すごく楽に仕事が終わっているはずなのにという事が、どれだけあったことか。
でも、ふと考えたのです。なぜなんだろうって?
実は、世の中全体が、退化しているんじゃないか?
世の中全体の仕事のシステムが。そして、人間が、退化しているんじゃないかと。
なぜだろう?
その答えは、なかなか見つからない、というより、原因は多岐にわたると思うので、そう簡単にまとめられるものではない。
だから、
とりあえず、自分のところだけなんとかする。
と思っていたし、そうしてきました。
でも、最近、ネット上の書き込みや、政治家の動きとか、ラジオの国会中継とか、新聞の評論とかみると、仕事の問題について、すごく浅く、すごく短絡的で、一方的な議論が多いような気がするのです。
浅はか、短絡的であってもいいのですが、それが、政策に反映されるとやっかいなんだよね。
まぁ、そんなわけで、現場の愚痴もかねて、ちょっといろいろ言ってやろうかと。
皆さん、一緒に、愚痴りましょう(笑)。
まぁ、政治家の耳に届くといいんだけどなぁ~
さて、何からかきましょうか?
ではまた
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