2013年11月13日水曜日

ブラック企業の正社員は、正社員なのか?

私は、フリーのカスタマーエンジニアという肩書です、要するに、非正規労働者です。

ですから、はっきり言って、不安定極まりないです。

まぁ、安定した収入と身分がほしいと思いますよ、時々ですが(笑)、まぁ、こんな使いづらいオッサンを雇うような会社があるとしたら、よほど問題のある会社でしょう。

実際、声をかけてくれた会社は、取引先との支払いを滞納していたり、給料が振込みじゃなかったり、会社ぐるみで粉飾していたりとろくな会社じゃなかったな~。

まぁ、それでも、正社員として働きたいという人は、たくさんいるわけです。、
そうした心理につけ込むような形で、劣悪な環境で労働をさせる、いわゆるブラック企業というものも増えてきたようです。

ところで、こうしたブラック企業の正社員って、正社員といえるのでしょうか?

先日言った、給料の意味合い、正社員の給料は、その人を拘束していくための経費、人に対するその会社が出した価値に対して出されるものとして捉えると、正社員とはいえないんじゃないか?私には、そう思えるのです。

もし、人財として、その労働者をとらえているのであれば、劣悪な環境で、働かせるという発想には、到底ならないはずです。
貴方が、高いお金を払って購入したものを、粗末に扱ったりしますか?

劣悪な環境で従業員を働かせる⇒従業員を粗末に扱う、そういう人に対する、給料は、人財としての価値に対して払われるのではなく、「仕事」の対価のまとめ払いという意味合いが強いんだと思います。

どういうことか?

やってほしい「仕事」は、たくさんあるわけです。
ところが、その「仕事」に対する対価を正当に支払ってしまうと、経費が掛かりすぎる。
つまり利益が出ない。

そこで、正社員という名でひきつけて「対価」のまとめ払い、そして、まとめ払いするから、割り引いてよねという、なんとも一方的身勝手な契約をして、労働力を確保すると。

そういうことなんでしょうね。きっと。

ですから、正社員とはいえ、労働時間で割った実質の時給は、アルバイトより相当安いと思います(残業代も支払われないというのですから)。

こうなってくると、正社員というよりは、奴隷という感じがします。
価値に対して給料が支払われず、仕事の対価としても正当な額が支払われない、まさしく奴隷だと思いませんか?

従業員を奴隷として扱う、そんな社会的規範意識が欠如しているとしか言いようのない企業は、かつては、市場から追放されるという社会的な制裁を受けていました。

ですが、…そんな余裕は、もうないんです。

皆さんもそうじゃないですか?良いものをというより、安いものをもとめていませんか?

それだけ、社会も企業も疲弊してしまったのです。

ブラック企業は、ブラック社会が生んだ産物なのかもしれません。

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